劇的勝利の裏にあった“優しい気遣い” 川瀬晃が山川穂高の左手に「直行」した理由
歓喜の裏にあった川瀬の優しさ…山川が死球を受けた左手をさする
劇的なサヨナラ勝ちでグラウンド上にできたホークスナインの輪。その中で山川穂高内野手にいち早く駆け寄ったのが川瀬晃内野手だった。死球を受けた左手をさするような仕草を捉えた1枚の写真。「サヨナラはもちろんうれしかったんですけど、とにかく心配で……」。激勝の舞台裏にあったやり取りに迫った。
0-1で迎えた9回。先頭で右前打を放った周東佑京内野手が二盗に成功すると、1死二塁となって柳田悠岐外野手の右前適時打で同点に追いついた。続く山川はアブレイユの157キロを左手甲に受けて途中交代。一塁代走で出場したのが川瀬だった。近藤健介外野手が右翼手の頭上を越える当たりを放ってゲームセット。選手たちが喜び合う中で冒頭のシーンとなった。
(長濱幸治 / Kouji Nagahama)