ソフトバンクの柳田悠岐外野手が16日、3、4月度の「スカパー!サヨナラ賞」を受賞した。2015年8月以来、自身3度目の受賞となった。対象となったのは4月29日に本拠地で行われた西武戦(みずほPayPayドーム)。2点を追う9回2死一、二塁で、右中間テラス席へサヨナラ3ランを放った。この一振りでチームは3戦連続サヨナラ勝ちを飾った。会見での柳田のコメント全文は以下の通り。
——実際にはサヨナラ弾。
「奇跡が起きたなっていうふうに思ったので。すごく嬉しく思いました」
——打席の中での意識は。
「もうヒットで本当に繋ぎたいなと思っていたので。なんとかヒット1本打って後ろのバッターに繋ぎたいなっていう気持ちだけでした」
——打った瞬間の感触は。
「芯に当たったんで、ウソやろっていうふうに思いましたし、すごく味わえないぐらい興奮しましたね」
——ヒットもホームランも積み重ねてきたが、あの1本は。
「一生忘れないというか、これから10年ぐらいは記憶に残るかなと思っております」
——球場の歓声もものすごかった。
「たくさんの方が喜んでくださって。4タコの僕を最後まで応援してくださっていたんで。そういう方に喜んでいただいて、よかったなと思います」
——サヨナラ勝ちの気分は。
「もうこれ以上ない、嬉しいことかなと思いますね」
——受賞の気分というのは。
「本当に選んでいただいて嬉しいという気持ちですかね。はい」
——また打ちたいという気持ちになってくる。
「打ちたいで打てるもんじゃないと思うので。欲を出さず、しっかり後ろにつなげる気持ちで。これからまた打てたらいいなぐらいで思っています」
——サヨナラ弾を放った日のお立ち台では軽打を意識していると話していた。今年は特に意識している。
「いえいえ、もうずっとやってます」
——元々はヘルメットが飛ぶぐらいにバットを振っていた。
「ピッチャーも年々、球も速くなって。それにアジャストできるようにやってます」
——投手にアジャストするため、どう工夫している。
「色々あるんですけど。ありすぎてちょっと……っていう感じです」
——1つだけでも……。
「どの球種も全部すごくなっているんで。甘い球は全部打っていくと。そういう気持ちですかね」
——そのための軽打。
「どれが正しいかっていうのは本当に分からないので。なんとも言えないんですけど、自分の形でやっていってます」
——サヨナラの一打、今思い出しても特別なもの。
「はい。なかなかない経験だと思うので。あの時だけは野球面白いなと思いました。数少ない、楽しい。心から楽しいなと」
——サヨナラでの1勝は格別なものがある。
「もちろん。はい。試合が終わるんで。もちろんです」
——チーム全体の雰囲気もよくなってくる。
「それもあると思います」
——今年は練習から走る量を増やして汗をかいているのが好調につながっている。
「あると信じて頑張ってます」
——実際に打席の中で感じるものが違ったりは。
「ないです。そこはないですけど、体の動き自体はいいと思うので。体が動く分、しっかりケアとか、そういうのもやっていきたいなと思っています」