杉山一樹から消えた迷い…四球は「いくつ出してもいい」 倉野コーチが受け取った“覚悟”

  • 記者:竹村岳
    2024.05.13
  • 1軍
ソフトバンク・倉野信次1軍投手コーチ兼ヘッドコーディネーター【写真:荒川祐史】
ソフトバンク・倉野信次1軍投手コーチ兼ヘッドコーディネーター【写真:荒川祐史】

11試合に登板して防御率1.50…キャンプ中に直訴した中継ぎ「ダメならクビ」

 倉野信次1軍投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーター(投手)が鷹フルの単独インタビューに応じた。第3回のテーマは「成長を感じる投手」。チーム防御率1.99という異次元の数字を残す中で、倉野コーチが名前を挙げたのは、杉山一樹投手だった。今季6年目を迎えた最速160キロ右腕。才能が開花した要因には、首脳陣と交わした“ある約束”があった。「四球はいくつ出してもいい」。性格を理解した上での金言が、杉山を変えた。

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 杉山は開幕から1軍に入り、ここまで11試合に登板。1勝0敗3ホールド、防御率1.50の好成績を残している。オープン戦では5試合、計6回2/3を投げて同1.35で、倉野コーチも「想定を上回ったのは杉山じゃないですかね。このキャンプ、オープン戦で、こちらの予想を上回ったのは杉山が筆頭かな」と、収穫と手応えを感じていた。

 自他ともに認める最大の課題が、制球力だった。昨シーズンまでは通算で88回1/3を投げ、68与四球。なかなかきっかけを掴めずに5年間を過ごし「極端な言い方ですけど“最後の登板だ”くらいの、それなら迷っている暇がない」と覚悟を決めて、飛び込んだ2024年だった。倉野コーチも「僕もこの2年は見ていないんですけど」としつつも「練習からそうですけど、とにかく取り組みが安定しています」と、活躍の要因を明かした。

ソフトバンク・杉山一樹【写真:荒川祐史】
ソフトバンク・杉山一樹【写真:荒川祐史】

(竹村岳 / Gaku Takemura)