今宮健太は「イタズラして横でケラケラ」 同級生の西田広報が語る素顔と“凄さ”

カメラの上に置いていたソフトバンク・今宮健太のバット【写真提供:西田哲朗広報】
カメラの上に置いていたソフトバンク・今宮健太のバット【写真提供:西田哲朗広報】

1991年組「僕らの同級生は仲がいいので、同級生だけでご飯にも行きます」

 ソフトバンクの西田哲朗広報による「ニシテツカメラ」。シーズン中は写真編として、選手の表情をお届けいたします。今回提供してもらったのは、今宮健太内野手が“イタズラ”をする写真。この写真の背景を、西田広報の視点で解説していただきます。同級生でアマチュア時代から注目を浴びていた今宮選手の存在を「人として尊敬」とも表現していました。西田広報が語る今宮選手の“凄さ”とは?

――これはどんな写真ですか?
「これはね、健太がふざけるじゃないですけど、イタズラが好きなんですよ」

「これエスコン(フィールド北海道)なんですけど、僕がカメラを置いてバントの練習を手伝っていたんです。そこから帰ってきたら今宮がカメラの上にバットを置いていたので、ちょっと面白くて撮りました。今宮ってそういうイタズラ好きなところがあるので。人見知りやけど、慣れてきたら“プチイタズラ”をしてくるんです。絡みがない人にはそんなことはしないんですけどね。高校生の時とかもそんなタイプだったんじゃないですか? イタズラして横でケラケラ笑う、みたいな(笑)」

――バント練習で打球を拾って、カメラのもとに帰ったら、写真のような状況だった。
「そうです。バットが上に置かれていましたので、パシャって写真撮りました」

――あまり聞く機会がなかったですが、今宮選手は同級生で、チームは違いましたが同期入団(西田広報は楽天からドラフト2位指名)。どんな存在ですか?
「もちろん入った時は、自分もドラフト2位で入ってきてギラギラしていました。同級生には負けていられないですし、今宮は甲子園にも出てスター的な活躍をしてホークスに入団していました。僕もそれなりに自信があって入ってきているわけで、自信がなかったら(プロの世界には)入ってこられませんから」

「そこからホークスに僕が入って、今宮がレギュラーでしたよね。その時の僕はギラギラというよりは、駒になるみたいな感じで、チームの勝ちに少しでも貢献したいとシフトチェンジしていました。弱気ではなかったんですけど、自分の役割を徹底していくっていうスタイルに変わっていました。レギュラーはやっぱり今宮でしたし、入ってきて凄さがわかりました。彼のリーダーシップとか、淡々と後輩を引っ張っていく姿がやっぱりすごいなと思いました」

「ショートってものすごく難しいポジションで、周りも見てやらないといけない。そう考えると長年やるのはすごいと思います。ショートは一番怪我が多いようなポジションでもあると思うんですけど、ここ最近は怪我もなく出ているので。バッティングもずっと2番で攻撃の起点にもなっているので、すごいなと思います」

――仲はいいですか?
「食事も行きますよ。全然2人でも話しますし、人として尊敬していますよ」

――グラウンドで話されているところは、あまり見たことない印象でした。
「もともと彼自身がめちゃくちゃ話すタイプではないですし、練習も黙々とするタイプ。でも食事に行った時は話しますよ。僕らの同級生は仲がいいので、同級生だけでご飯にも行きますしね」

――楽天からトレードで移籍して、チームメートになってわかった凄さがたくさんあったんですね。
「そうですね。それこそ人見知りなんて、他チームだと塁上で挨拶するくらいのレベルだったので。みんな気づいているんじゃないですか? 今宮のすごさっていうのは」

(竹村岳 / Gaku Takemura)