試合後も…川瀬晃、劇打の舞台裏 西武・金子侑司の行動に「絶対に嫌な気持ちにならない」

  • 記者:竹村岳
    2024.04.30
  • 1軍
サヨナラ勝ちを喜ぶソフトバンクナイン【写真:竹村岳】
サヨナラ勝ちを喜ぶソフトバンクナイン【写真:竹村岳】

頭にあったセーフティスクイズの可能性…小久保監督から奈良原ヘッドに伝えられた言葉

 サヨナラ打の裏側で、球団の垣根を越えた優しさを見た。川瀬晃内野手が「嬉しいですし、本当にありがたいです」と感謝を口にしたのが、西武の金子侑司外野手に対してだった。自分自身の劇打で決着をつけた27日の西武戦(みずほPayPayドーム福岡)。試合直後の“アナザーストーリー”に迫った。また、奈良原浩ヘッドコーチは試合が決まる直前、セーフティスクイズの可能性があったことを認める。その上で川瀬と、小久保裕紀監督の“信頼関係”を代弁した。

 27日の試合は同点のまま、延長10回に突入した。先頭の周東佑京内野手が二塁打で出塁すると、今宮健太内野手の犠打で1死三塁。柳田悠岐外野手が申告敬遠で歩かされて、途中出場だった川瀬に打席が回ってきた。2球目を右中間に運ぶと、チームの勝利を確信。前進守備の外野を抜けていく打球を見て、両手を掲げて喜んだ。プロ初のサヨナラ打は「初めての感覚でした」と興奮した表情で振り返る。

 一方で、西武にとっては悔しすぎる敗戦となった。延長戦での連敗は「14」にまで伸び、今季のホークス戦も4戦4敗。目の前で歓喜の輪ができたことも、複雑な思いをより大きくしたはずだ。自然と足取りが重くなるような状況で、金子が取った行動に注目が集まった。打った川瀬が「面識はなくて、塁上で挨拶するくらい」と言うものの、「あとでお礼を言いに行こうと思います」というほどの優しさを受け取ったからだ。

サヨナラ勝ちを喜ぶソフトバンクナイン【写真:竹村岳】
サヨナラ勝ちを喜ぶソフトバンクナイン【写真:竹村岳】
ソフトバンク・小久保裕紀監督(左)と奈良原浩ヘッドコーチ【写真:竹村岳】
ソフトバンク・小久保裕紀監督(左)と奈良原浩ヘッドコーチ【写真:竹村岳】
サヨナラ打を放ったソフトバンク・川瀬晃(左から3人目)写真:竹村岳】
サヨナラ打を放ったソフトバンク・川瀬晃(左から3人目)写真:竹村岳】

(竹村岳 / Gaku Takemura)