痛恨失点で敗戦も「投手は責められない」 小久保監督&倉野コーチのコメント全文

ソフトバンク・小久保裕紀監督(中央)【写真:荒川祐史】
ソフトバンク・小久保裕紀監督(中央)【写真:荒川祐史】

「又吉もなかなか痺れるところだった。切り替えてくれたら」

 ソフトバンクは3日、ロッテ戦(PayPayドーム)に延長12回2-4で敗れた。延長12回、今季初登板だった又吉克樹投手が2失点した。先発した東浜巨投手は7回1失点の好投。打線では、今宮健太内野手が今季初めて1番で出場し、先頭打者本塁打を放った。試合後、小久保裕紀監督と倉野信次1軍投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーター(投手)が取材に応じた。開幕して4試合連続で無失点に抑えている松本裕樹投手を絶賛した。コメントの全文は以下の通り。

○小久保裕紀監督

――試合展開を振り返って。
「又吉も今年初登板でなかなか痺れるところだったので、次切り替えてやってくれたらいいです」

――オスナ投手への信頼も揺るがない。
「同点は難しいんですよ。それよりも、もう少し楽な展開っていうのができていないので、投手に負担をかけすぎているなって思います」

――東浜投手は7回1失点。
「うん。平均得点で2点ちょっとで3勝しているんですから、そりゃピッチャーのおかげですよ」

――川瀬晃選手や中村晃選手、途中出場の選手にもヒットが出た。
「もちろんそうです。晃(あきら)なんて打席なかったのに一気に3打席も回ってきて、野球ってわからないものやなと思いながら」

――今日は1番に今宮健太選手を据えた。
「左(相手先発が)だったのもあって、初回は当たりましたけどね。次の1点がなかなか取れなかった。投手は責められないですね」

――明日の投手のやりくりにも苦労しそう。
「明日ルーキーたちの出番があるかもしれないので、ワクワクしながら見ておきます」

○倉野信次1軍投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーター(投手)

――東浜投手は立ち上がりには苦労していた。
「初回はね、ヒットが出てからは力が入ったかなという。初登板だったので、それだけ。あそこを粘れたのは大きかったですね」

――それ以降はオープン戦通りの投球を見せてくれた。
「そうですね。オープン戦通りの状態を出してくれたなと思っています」

――86球で降板でしたが、初登板だったことを考慮した。
「そうですね、はい。それもあります。7回のマウンドにも上がっているので、それも含めて」

――先発は全体的に100球前後での降板がメドになっている。
「120、130球っていうのはあんまり考えにくいですね。もちろん人によって、内容によってはありますけど、1周目、2周目はあんまり考えられないですね」

――先日、藤井皓哉投手とも少し話をするとおっしゃっていましたが、今日はもう話をした後だった。
「そうですね」

――話せる範囲で、どんなことを。
「ズレ。少しズレている部分があるので、そこを微調整していこうねっていう話はしました。いろんな取り組みはしているので、状態は上がってくると思っていますけど」

――球を見ていると強さは出ているだけに、本人ももどかしそう。
「強さは戻っているのであとは精度のところ。前回よりも指にかかった球は増えたかなと思っています」

――小久保監督も、オスナへの信頼も揺るがないと。
「そうですね。毎日話はしています」

――明日は、新人投手も含めてリリーフをやりくりすることになる。
「まだ投げていない杉山もいますし、期待は大きいです」

――3連投は避けたいところ。
「あんまり『絶対しません』とは言いません。相手がいることですから。あるかもしれないです」

――リリーフ陣の中でも松本裕樹投手に安定感を感じる。
「皆さんが見ての通り、すごくいい状態をずっとキープしてくれているので、頼もしい限りです」

――155キロも出ていたが、出力もかなり出ている?
「いや、もっと出るんじゃないですかね。トレーニングもしっかりやっていますし、取り組みもすごくいい。あんまり周りに左右されずに、オープン戦、キャンプからずっとそういう姿勢が続いていると思います」

――開幕1軍入りを昨秋から伝えて、しっかりと合わせて来てくれた。
「全体的に開幕にはしっかりと合わせてくれていると思いますよ、松本だけではなく」

(竹村岳 / Gaku Takemura)