周東に「早く1本」、モイネロは絶賛「素晴らしい」 小久保監督&倉野コーチのコメント全文

ソフトバンク・小久保裕紀監督(左)と倉野信次1軍投手コーチ兼ヘッドコーディネーター【写真:竹村岳】
ソフトバンク・小久保裕紀監督(左)と倉野信次1軍投手コーチ兼ヘッドコーディネーター【写真:竹村岳】

モイネロが1敗目を喫するも首脳陣は「最初であれだけのピッチングをしてくれたら」

 ソフトバンクは30日、オリックス戦(京セラ)に臨み0-2で敗戦した。来日8年目で初先発となったリバン・モイネロ投手は8回2失点で1敗目。5回1死一塁でレアンドロ・セデーニョ内野手に浴びた2ランが決勝点となった。打線も6安打を放ちながらも無得点に終わった。試合後、小久保裕紀監督と倉野信次1軍投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーター(投手)が取材に応じた。首脳陣2人の一問一答は以下の通り。

○小久保裕紀監督

――モイネロ投手の内容は。
「今年、初めての先発のチャレンジで、最初の登板であれだけのピッチングをしてくれたら。来週以降も収穫ですね」

――球数も90球と、少なく投げ切った。
「そんな意識は多分なかったと思いますけど、オープン戦の時に先発用(の投球)にってなった時に、上手く打たせてみたいなところがあった。それが『追い込んだら三振取った方が球数少なくなるやん』っていうアドバイスがあったので、そういうふうな頭の切り替えをしたんじゃないですかね。追い込んだら別に前に飛ばさなくても三振を取ればいいので、それが結果的に3球三振があったり。十分、先発の役割を果たしてくれました」

――相手先発のアンダーソン・エスピノーザ投手は立ち上がりは制球に苦しんでいた。
「まあでも打ちにくいですよ、ああいうのは。結局、繋ごうと思ってもポンとストライクが来る。初見であれだけボールが動いていたら、なかなか難しいです」

――山川穂高選手が2併殺、栗原陵矢選手も7回に二ゴロ併殺など、展開的に大きかった。
「野球にゲッツーは付き物でしょう。ゲッツーを怖がっていたら、山川はバッティングできるわけない。クリーンアップにゲッツーは付き物です」

――近藤健介選手は3出塁。
「柳田、山川、近藤。やることをやってくれています」

――中村晃選手を8回2死一塁で代打に送り出した。
「そうね。9回の平野よりも、あそこ(8回2死一塁)で、繋いだら柳田だったので。可能性としてはあそこかなと思った。9回のウォーカー、甲斐拓也のところよりはあそこを繋げていったらというところ。周東はゲッツーないやろというので打たせたんですけど、あとヒットが出ていないので。なるべく早くヒット1本出てほしいので」

ソフトバンク・倉野信次1軍投手コーチ兼ヘッドコーディネーター【写真:竹村岳】
ソフトバンク・倉野信次1軍投手コーチ兼ヘッドコーディネーター【写真:竹村岳】

○倉野信次1軍投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーター(投手)

――モイネロ投手は8回2失点。
「良かったですね。初先発と思えない、素晴らしいピッチングだったと思います」

――先発の適性を感じたところは。
「それはオープン戦の時から感じていた。こっちの期待通りに、期待以上。よくやってくれたと思います」

――球数も抑えて8回を投げた。
「それもそうだし、打たせて取るばかりじゃなくて、しっかりとメリハリをつけるというのはテーマにしていたので。前回の登板の後にしっかり話をしました」

――小久保監督も「追い込んだら三振を」とアドバイスしたと話していた。
「それもミーティングの時に、この前の試合後にそういう話をしています」

――中6日で回していく。
「その予定になります」

――オープン戦でも最後まで投げたが、中6日でも回っていけるだけの余力がある。
「そうですね。オープン戦の時も104球かな、投げた後の回復を見てもかなり良かったので。もちろん公式戦になると負担も変わると思いますけど、それを踏まえてもいけるという手応えはあります。実際わからないですけど」

――今日も100球前後がメドだった。
「初登板なので、球数は抜きにして話し合っていこうと事前に言っていました」

(竹村岳 / Gaku Takemura)