近藤健介は「2番」が理想? データが示す根拠…首脳陣の言葉から読み解く鍵は「栗原」

  • 記者:福谷佑介
    2024.03.26
  • 1軍
ソフトバンク・今宮健太(左)と近藤健介【写真:荒川祐史】
ソフトバンク・今宮健太(左)と近藤健介【写真:荒川祐史】

「wOBA」や「+wRC」、OPSといった打撃指標で近藤は12球団トップ

 いよいよ3月29日、2024年のペナントレースが開幕する。小久保裕紀監督が新たに指揮官に就任したソフトバンクはオープン戦17試合を10勝5敗2分け、中日と並ぶ最高勝率で戦い終えた。12球団最多の66得点、18本塁打と打線の活発さが際立つプレシーズンだった。

 小久保新監督は19日の阪神戦を迎えるまでオーダーをコーチ陣に一任していた。キャンプの実戦、そこまでのオープン戦を通じ、コーチ陣の起用を基にして情報収集してオーダーのイメージを膨らませ、最後の5試合で指揮官自らスタメンを組んだ。その5試合から導き出される予想オーダーは以下のようになるだろう。

○オープン戦から見た予想スタメン
1(中)周東佑京
2(遊)今宮健太
3(右)柳田悠岐
4(一)山川穂高
5(左)近藤健介
6(三)栗原陵矢
7(指)ウォーカー
8(捕)甲斐拓也
9(二)牧原大成

 ポイントになるのは「2番・今宮健太」と「5番・近藤健介」だろう。かつて「2番」は「つなぎ役」とされ、まさに今宮はその役割に合う打者だ。一方でメジャーリーグのトレンドに端を発し、近年では「2番」にそのチームで最もいい打者を置くべき、という考えがある。ドジャースに移籍した大谷翔平投手が新天地でも「2番」に座り、1番のムーキー・ベッツ外野手と3番のフレディ・フリーマン内野手に挟まれていることからも、上位に好打者を並べるメジャーの考えが分かる。

 セイバーメトリクスの研究では、統計データから「最強打者は4番ではなく2番に置くべき」「基本的に強打者から順に並べるような形の打線が効果的」「ただ多少の打順の違いによって生じる得点数の増減はごくわずか」と示されている。“打線のつながり”を考えたくなるが、考え方はごくシンプルで、上位に強打者を集めてヒットや長打、四球を集中的に発生させる過程で自然に多くの得点を生む、というものだ。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)