「固まってきている」 実戦が始まり評価の“序列”は? 小久保監督のコメント全文

ソフトバンク・小久保裕紀監督【写真:竹村岳】
ソフトバンク・小久保裕紀監督【写真:竹村岳】

昨季まで在籍していた森唯斗投手が登板「複雑な気分で見ていました」

 ソフトバンクは2日、DeNAとのオープン戦(北九州)に5-3で勝利した。先発した大関友久投手は3回無失点の好投。板東湧梧投手も2回無失点、長谷川威展投手が1回無失点などと結果を残した。試合後、小久保裕紀監督が取材に応じた。一問一答は以下の通り。

――今日は“ネタ”のある試合だった。
「そうか? どこが?」

――打線では山川穂高内野手が反撃の二塁打。
「相手が森(唯斗投手)だっただけに複雑な気分で見ていました。去年も最後に(ファーム)選手権で投げさせたのはあいつだったしね。新天地で、もうひと花咲かせてほしいですね」

――5回2死一、三塁では甲斐拓也捕手が3ラン。
「ホームランはいらんのやけど、北九州に来たら打つらしいですね」

――監督にとっても、初ホームランを打った場所。
「そんな、あんまり縁もないからどうでもいいけど。まあ、今日はそうね。あんまりネタないやん」

――今宮健太内野手が2本の二塁打。
「今日は気温(が低いのも)もあったので、半分ずつくらいにしようかなというプランでした。思ったよりは寒くならなかったですけど、何よりも怪我人が出ずに終わってホッとしています」

――大関友久投手が3回無失点。
「大関は昨日のブルペンを見ていた時から、確実にキャンプの序盤から状態は上がっている。良いアピールを続けている感じはしますね。真っ直ぐの力が戻ってきている感じがする」

――板東投手も2回無失点と結果を残した。
「マウンドに上がって、相手バッターと戦う以前に自分との戦いで吹っ切れない部分があったみたい。この前のB組で投げた(2月27日)のと、今日でだいぶその辺の整理ができている。やっと打者と勝負ができているメンタルになってきているんじゃないですか」

――実戦が始まり、選手ごとに評価の序列もついてきている。
「そこは倉野コーチと一緒に話をしながら、ある程度、変動は多少はありますけど、だいぶ固まってきていますよ」

――考えるのは今後だと思うが、甲斐選手が結果を残せば固定するのか、併用も考えるのか。
「まだ決めていないです。まだオープン戦1戦目ですよ」

――長谷川威展投手がまた結果を残した。
「どっちかというと、オープン戦はあまり勝敗は関係ないので……」

(監督が自ら、通りすがった森唯斗投手に)

「唯斗! 複雑な気持ちで見てたわ! 抑えろとも思いながら複雑やったわ!」

「何の話やったっけ?」

――長谷川投手について、です。
「どっちかというと最後に投げる投手じゃないんですけど、あえて投げさせることでゲームを締めくくるプレッシャーだったりとか本番に近いというか、本番を想定した中では9回に行かせるのがいいんじゃないかという倉野コーチの判断です。平然と、普通に抑えていましたね。バタバタすることもなく」

――左打者だけではなく、右打者もしっかりと抑えていた。
「そうですね。ちょっと左の中(リリーフ)でいうと、彼が一番安定しています。開幕の1軍枠も冷静に見てというか、倉野コーチと話をしているんですけど、確定メンバーから考えた時に、野手も相当激しい争いなんですけど、中継ぎ陣に入る争いもかなりハイレベル。そこは本当に狭き門だと思います」

(竹村岳 / Gaku Takemura)