100球投げても疲れず「自分でもマシンかと」 先発転向へ…モイネロが実感した変化

ソフトバンクのリバン・モイネロ【写真:飯田航平】
ソフトバンクのリバン・モイネロ【写真:飯田航平】

ノーワインドアップでの投球「その方が長いイニング投げれる」

 ソフトバンクのリバン・モイネロ投手は25日、宮崎市の生目の杜運動公園アイビースタジアムでブルペンに入った。チームは韓国の斗山ベアーズとの練習試合に6-1で勝利したが、自身は登板せず。先発へ転向する予定となっている左腕は実戦をイメージしつつ、休憩を挟みながら全102球を投げ込んだ。モイネロのコメント全文は以下の通り。

――今日のブルペンでの手応えは?
「ブルペンに関しては、前に投げた時よりも今日の方が良かったので、その部分に関してはすごく満足感がある」

――今年はノーワインドアップで投げる?
「セットポジションで投げる方が力を使うというのが自分の中にある。キューバでノーワインドアップの練習をしてきて、今のところ感覚が良いので、ランナーがいない時はノーワインドアップで投げたいなと思っている」

――ノーワインドアップは先発仕様?
「先発として長いイニングを投げれることは、チームにとってベストだと思う。ノーワインドアップの方が、使う力が自分の中では少ないと思っているので、その方が長いイニング投げられると思う」

――先発に向けた準備でこれまでと変わったことは?
「食事面では単純に食べる量が増えたし、ウエートトレーニングの頻度も前よりも増えた。さっきもやっていたが、持久走が増えるなど、そういった変化はある」

――ブルペンでは実戦を想定して投げていた。
「キューバにアドバイスを求めているコーチがいて、その方が『次のブルペンは15球から20球目安で、試合をイメージして、休憩を入れた方がいいんじゃないか』という話をもらったので、そういう風にした」

――カーブをブルペンの後半から投げ始めた意図は?
「今までのシーズンでカーブが最初からすごく良かった、というシーズンはなくて、自分の1番の武器はカーブではないと思っている。ストレート、スライダー、チェンジアップに主にフォーカスして、その中にカーブをうまく織り混ぜるといったピッチングができるようにやっている。隅にストレートをしっかりコントロールして投げることと、チェンジアップを低めに投げることに1番フォーカスして今はやっているところ」

――去年までブルペンで100球投げることはなかった。
「100球はなかった。2年前はストレートとチェンジアップが主でしたけど、けっこうブルペンで100球近く投げるような日はあった」

――スタミナは問題ない。
「自分でもマシンじゃないかっていうぐらいすごく良くて、疲れなかった」

――4セット目でも力のあるボールがあった。ペース配分を意識していた?
「ペース配分はそこまで考えてなかったが、1セット目がちょっと感覚的に変だな、っていう感じがあった。2セット目は、それが引き続きちょっとあるぐらいで、3セット目ぐらいから、ようやくいつも通り投げられた感じがあった。そういうのもあったから、球速がそこまで落ちなかった」

――今日の最速は?
「スピードは、聞いたら152キロとは言っていたけど、そこまで気にはしていない。特に今年はストレートとチェンジアップのコントロール。それを低めに投げれるようになる、ということに今はフォーカスしている。スピードは多分勝手についてくるんじゃないかな」

(飯田航平 / Kohei Iida)