ソフトバンクは15日、春季キャンプの第4クール初日を迎えた。B組ではドラフト1位ルーキーの前田悠伍投手が初めてブルペン入り。将来のエース候補の投球を小久保裕紀監督も絶賛していた。また同3位の廣瀨隆太内野手の姿にも注目。「非凡なものがある」と評価した部分とは? 指揮官のコメント全文は以下の通り。
――ピッチングは禁止にしていたんですか?
「知らん。禁止かどうか知らないけど、詳しいことは聞くな(笑)」
――育成プログラムが早まることもある。
「それはこれから、まだ何も今日は話していないので。ただ、バッターが立ったときに課題がいっぱい出てくると思う。曲がり球はそんなに得意じゃないんで。でも、チェンジアップが得意。チェンジアップの方が覚えるのは難しいし、曲がり球の方が覚えるのは簡単ですから。まだ曲がり球の精度を上げるっていうのもあるでしょうしね。きっちり将来のエース候補として育てるのも我々の役目だと思うので『早よ上げろ』って言わんようにね」
――1年目の後半ぐらいから1軍で投げられる力はある。
「肩肘のリスクが出た時点でそれは止まるでしょうけど、すんなりいけば全然、可能性はあると思いますよ」
――隣で大竹風雅投手のこともも見ていた。
「大竹よりも風間がどう感じたかじゃないですか。かつてドラフト1位で入ってきて、同じぐらいカメラがあったのに、今日は誰1人アイツを捉えることなく、横で投げてどう感じたかな、と。それもチーム内の競争ですから、かつてのドラフト1位はどう感じながら、ここにいるのかなっていう方もずっと気にしながら見ていましたけどね」
――ヘルナンデスも初ブルペン。
「でも、1月までウインターリーグで投げていたんで、十分出来上がっています。球が速かったね。開幕は1軍でって本人には伝えてあるので、別にオープン戦の結果は問わないです」
――日本人は持ち球が多いから1つ増やしたいと、チェンジアップを試したと。
「そうなの? 真っ直ぐだけでいいんじゃない、あれだったら」
――B組で打撃投手として投げた大関投手やスチュワート投手は。
「大関はもう少し出力が上がってほしいなとは思いましたけど、変化球の曲がりは大きかったですね。スチュワートはもうだいぶ成長しましたよ。その辺(ゾーン近辺)に行くようになったんでね。今の段階では、十分にローテに入ってくれそうな、勝負できそうな形ではありますよね。153キロくらい出ていたし」
――本人は開幕投手への意欲も。
「そうなの? じゃ、頭に入れておこ」
――開幕投手の候補は絞れてきている。
「そうね。一番ネタの少ない日にしようかな、と。発表するのは。(報道陣の)希望を聞きますよ」
――廣瀨選手がスチュワート投手と対戦。
「1球目から空振りして、2球目レフトにファウルを打ったんですよ。これが何か活躍しそうな雰囲気を(感じた)。1球目空振りだったらこうしよう、というのがあった。佐藤直樹は4球同じファウルでしょ。『お前、何も変わっとらんな』っていう話をして。1球目刺されたら、2球目は前で打つとか、でも、ずっと一緒じゃないですか。廣瀨は2球目に変えたんですよ。その辺は非凡なものがあるなと思いましたね。打ち方は別にしてね。パワーは、打球は速いです。ピッチャーライナー危なかったです」
――三森選手がA組に。
「あんまり見てない。ピッチャー見ていたから。話していないし、挨拶しただけ」
――近藤選手と中村晃選手はもう少しかかる?
「いや明日から全部入るらしいですよ。拓也も全部入るんじゃないかな。通常メニューで。通常メニューと言ってもランチ組に入れるっていうことなんで、結局昼からはフリーですけど、入るみたいです」
――紅白戦はいつ予定されている?
「紅白戦は2試合しかない。17日、18日。そこには(3人は)出ないと思います」