社会人の強豪から独立Lへ…大泉周也を変えた“戦力外通告” 生活を支えた週3回のバイト

ソフトバンク・大泉周也【写真:福谷佑介】
ソフトバンク・大泉周也【写真:福谷佑介】

13日にA組でランチ特打…初の春季キャンプも「だいぶ慣れてきて今はいい感じ」

 どん底を知った。常に自分を突き動かしてきたのは、このままでは終われないという思いだけだ。ソフトバンクの育成ドラフト1位ルーキー、大泉周也外野手が充実の春季キャンプを過ごしている。全てが初めてで「最初の方は疲れていましたけど、だいぶ慣れてきたので。ちょっとずつ強度も上げて、今はいい感じになってきています」と手応えも抱き始めている。24歳のオールドルーキーは、数々の苦難を乗り越えてホークスのユニホームに袖を通した。

 山形市出身で、左投げ左打ちの外野手。山形中央高時代は通算53本塁打を放ったものの、甲子園には手が届かなかった。進路に選んだのは社会人で、日本製鉄鹿島に入社。2022年ドラフト2位でホークスに入団した大津亮介投手を輩出するなど、強豪チームの一員となったが、3年で退社した。ルートインBCリーグ「福島レッドホープス」に入団し、3年目に16本塁打でタイトルを獲得。昨年のドラフト会議でホークスから育成1位指名を受けて、プロの扉を開いた。

 社会人の強豪から、あえて厳しい環境の独立リーグを選択した。順風満帆ではなかった野球人生。異色すぎる経歴を、大泉の言葉を通じて紐解いていく。転機となったのは、社会人3年目の出来事だった。

(竹村岳 / Gaku Takemura)

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