巨人からトレードで加入したアダム・ウォーカー外野手が宮崎での春季キャンプ第1クール最終日となった4日、報道陣の取材に対応した。ホークスのチームメートの印象や、使用する用具に隠された秘密、毎週日曜日に個人的に行う“ピンクリボン活動”などについて語った。ウォーカーのコメント全文は以下の通り。
――ウォーカー選手のキャンプでのテーマは。
「クレイジーなゴールというか、目標というのは定めていないんですけど、1日1日しっかり自分のできることをやって、少しずつでもいいんで状態を上げていって、しっかり調整していければいいなと思います」
――まだ4日間だが、巨人と違いを感じる部分は。
「あまり思いつくところはないんですけど、強いて挙げるとすれば、去年のジャイアンツではアーリーワークっていうのがあったので、朝に個人のメニューをやって、その後にチーム（の練習があった）。でも、今のホークスはチームの事をまず午前中にやって、午後に個人の練習があって、午前と午後が逆転してるっていうのが一番大きい違いかなと思います」
――第1クールは柳田選手、近藤選手、山川選手と一緒に練習する時間が多かった。
「彼らと一緒に今、同じグループに入れてもらって楽しいですし、彼らのバッティングを見たり、そこから学んだりっていうのを自分でもどんどんやっていきたいと思いますし、去年までも反対側のベンチから彼らのバッティングっていうのを試合中に見て、いろいろ学んだりっていうのをしていたんで、これからもどんどんそういうことをやっていけたらいいと思います。本当に楽しく過ごせていると思います」
――野球の話もかなりしている。何か取り入れたりしていることは。
「まだそこまではいってないですね。まずはお互いどんな人間かっていうのを知ってから、いきなり初日に『どういうバッティングするの』とか、そういうことはないと思うんで、今はまだ自分も彼らがどういう練習でどういう取り組みをしているのかっていうのを、じっくり見させてもらっているんで、これからどんどんそういうのは聞いたり、話していけたらいいなと思います」
――柳田選手からは早速ニックネームで呼ばれていた。
「ABかエビちゃんか、そんな感じで。アダム・ブレッド・ウォーカーなんで頭文字とっての『AB』なんで、皆さんもABかエビちゃんか、気軽に呼んでほしいです」
――キャンプでどういった成果を出したい。
「みんな目指しているところは1つだと思うんで、1日1日、しっかり準備して、これから戦っていく体と技術と、そういうものを全部身に付けていけたらいいと思うんで、自分もそういう気持ちで一生懸命やっていきたい」
――用具にスパイダーのマークが入っている。
「自分の地元のミルウォーキーにあるバッティンググローブの会社になるんですけど、もう本当に自分が独立リーグでやっている頃からずっとお世話してくれて、独立リーグ時代っていうのはなかなか用具の提供とか、そういうのをしていただくってなかなか難しいんですけど、そういうときから自分の世話というかね、一緒にやってきてくれていた会社なんで、今でも大事に使っています。なので、これからもいろんなところでスパイダーマークは見ると思います。なんでああいう名前になったか、そういう話は僕はわからないんで、本当に地元で自分をサポートしてくれているところってだけです」
――自分で積極的に飛び込んでいくタイプではない。
「そうですね、まずは簡単な自己紹介程度しか皆さんにはできていないっていう感じだと思いますけど、まだ4日なんで、これからどんどん深い話ができたらいいなと思います」
――日曜日はピンクリボン活動を？
「自分のおばあちゃんが乳がんを患ったっていうのがキッカケで、毎週日曜日には必ずピンクのものを身に着けるというのが、自分の中であるので、これからもいろんなピンクのものを見ると思います」
――ホークスでは鳥越さんがはじめ、中村晃選手が引き継いでピンクリボン活動を続けている。
「自分もできれば一緒に参加して何かできればいいな、と思います」
――まだ打球が上がっていない。これから打球を上げていくことになるのか。
「バッティング練習は自分の意識の中で、芯で強い球をセンター方向、センターから右中間とかにライナーでっていうのが自分の中での意識なんで、それがしっかりできてきて、角度がついてくればフェンスを越えるっていうのはあると思いますけど、今はその意識でやっています」
