どうしても“3桁”で固まりがち? 先輩に囲まれ気疲れ、人見知りも…育成3選手の第1クール

ソフトバンク・中村亮太、緒方理貢、仲田慶介(左から)【写真:竹村岳】
ソフトバンク・中村亮太、緒方理貢、仲田慶介(左から)【写真:竹村岳】

育成では4選手がA組入り…実績のある先輩との日々に「いちファンで話してる感覚」

 ソフトバンクは4日、宮崎の生目の杜運動公園で行っている春季キャンプで第1クール4日目を迎えた。育成の中でもA組に選ばれている中村亮太投手、緒方理貢内野手、仲田慶介外野手に、それぞれ1クール目を振り返ってもらった。慣れない環境の中で、気疲れがある選手も。1軍で活躍し、実績を残している選手の共通点は「早起き」だと、新発見する選手もいた。3人のコメント全文を、一問一答で掲載する。

ソフトバンク・中村亮太【写真:竹村岳】
ソフトバンク・中村亮太【写真:竹村岳】

――第1クールを終えて、一緒にプレーしたことのない選手との練習でもあったと思いますが、気疲れなど含めていかがですか?
「最初はありましたけど、そこを気にしていて自分のパフォーマンスが落ちたら元も子もないので、そこは自分のやりたいこと。どういうふうにパフォーマンスを持っていくのかを考えて、周りとはあまり群れないように。楽しい時は楽しい時、やる時はやる時で、1日の最後に『やり切った』と思えるように、1日1日を継続してできています」

――悪い意味ではないと思いますが、群れないようにしているんですか。
「群れないというか、1軍の支配下の選手と一緒に練習することもあるんですけど、自分たちは育成の選手。その人たちよりも練習しないといけないし、より野球のことについて考えないといけない。群れないというよりもその人たちよりもやらないといけないと思って、やっている感じですね。同じことをやるにしても、意識を持って」

――キャンプインの前日、1月31日の夜の心境はいかがでしたか。
「その日は、やってやろうと思っていました。地元に帰った時も、両親だったり、本当にいろんな人に『頑張れ』『頑張れ』と言ってもらった。本当に改めて、自分が結果を出すことはもちろんですけど、自分の結果を求めてくれる人がいることも感じたので、自分のためにも応援してくれる人のためにも結果を出したいと思ってキャンプインしました」

――話したことのない人と話すことも。
「ホークスの先輩は基本的に優しいので、自分も4年目ですし。多少は話したことあるので。アドバイスや、聞きたいことを聞く時、あまり野球の話をしないような人とも話せたので。そういうのはありました。とてもいい環境でやれていると思います」

――誰かとの会話で新しい発見はありましたか。
「普通のコミュニケーションの中でどういう意識や感覚を聞いて、誰がこうというのはないんですけど。いろんな人と話をして、自分はどのタイプに当てはまるのかというのを考えながら、今探り探りやっています」

――この先輩にこんな一面があるんだ、などはいかがですか?
「やっぱりみんな、1軍で活躍している選手ほど、みんな早起きです。何かしらのルーティンがあるんだと思いました。自分もないわけではないですけど、徹底してやっている。朝にだらっと入るのではなくて、朝の一歩目から動ける準備をみんなしているんだなっていうのは思いました。本当にプロだなって感じています」

――和田毅投手だったり、東浜巨投手だったりの姿からそれを感じる。
「東浜さん、和田さん、みんなですね。アーリーワークがあるんですけど、若手は基本的にやっているんです。ベテランの方は、各自でいい中で、そのメンバーに入っていない人でも、朝早いバスに乗って球場に来ているのはすごいなと思います」

――マイペースにやっているのは外国人選手くらい。
「でも、外国人の中でもオスナは栄養の管理だとか、1日1日写真を撮っているみたい。活躍している選手ほど、そういうことをされているんだと思いました」

ソフトバンク・緒方理貢【写真:竹村岳】
ソフトバンク・緒方理貢【写真:竹村岳】

――第1クールを終えてみて、いかがでしょうか?
「やっと慣れてきたかなと思います。初めてのメンバーの方とやるとなって、最初はどんな感じかもわからなかった。そこは自分の殻を破っていかないといけないなと」

――最初はどうしてもよそよそしかった?
「そうですね。でもみんな優しいですし、逆に気を遣って自分のプレーができないのは、そんなところでつまずいたらダメだと思いました。やってダメなら『もういいや』と思っているので、そこは気にしないようにしています」

――A組スタートは、改めて心境としてはいかがでしたか?
「嬉しかったですし、それを目指してフェニックスリーグや、この自主トレをやってきたので、やってきたものを見せようと今思っています」

――毎年の目標はまずは支配下と思いますが、今年にかける思いとして違うものはありますか?
「そこはあまり意識しすぎないように、でもやらないといけないので、頭には置きながら。『支配下が近い』だとか、変なことはあまり自分では思いすぎないように。とにかく自分がやることをしっかりとやるだけと思っています」

――川村友斗外野手や、周東佑京内野手、柳町達外野手らと行動をともにしている。
「小久保さんもレフトとライトはもうレギュラーは決まっていると言われている中で、センターしか空いていない。守備固めの枠を狙いに行ったら、もうそれ以上はないと思う。センターのレギュラーを狙いにいくつもりで今はやっています」

――先輩にかけられた言葉などは。
「みんな優しいですし、僕は初めてのAなので。話したこともない人がいたんですけど、本当にみんな優しいです」

――誰と話したことなかった?
「結構多いですよ。甲斐さんも話したことなかったですし、今宮さん、ギーさん(柳田悠岐)、近藤さん。色々と、話しかけてくれます。プライベートというか、他愛もない会話です。『今日特守どうやった?』とか、そういう感じ。技術に関しては話さないですけど」

――実績のある先輩と話してみて、そこはいかがでしょう?
「いやもう、オーラ。いちファンの感覚で話している感じですね」

――第2クール以降も競争は続く。意気込みとしては。
「もう結果を残すしかないと思っているし、自分の課題は肩、送球だと思っているので、去年とは違うものを見せられたらいいなと思っています」

――去年と変わったと見せたいのは送球面。
「そこだけと思っているので、変わったと言ってもらえたら」

――足という武器もあるだけに、なおさら肩で頑張ってほしいということは首脳陣からも言われる?
「直接は言われないですけど僕が上がれない理由はずっとそこだと思っています。そこは自分で感じ取って、この自主トレとかでもちろんウエートもしたし、投げ方とかもトレーナーの方についてもらって、それが出せるようにしてきました」

――小久保監督と話はされましたか?
「まだ話していないです」

――フェニックスリーグで結果を出していただけに、打撃は手応えがある。
「自分は足(が武器)と言われるんですけど、バッティングが一番の特徴だと思っている。打たないと走れないのもわかっているし、このチームで必要なのは打つこと。守ることも走ることも大事ですけど、一番のアピールはバッティングになると思う。そこは意識したいです」

――川村選手が同じ右投げ左打ちの外野手。競争の意識もあるのでは。
「もちろん、口にはしないですけどお互いに思っていることだと思う。負けないようにしたいと思います」

――A組にいるから気がついたことはありますか?
「A組の先輩は準備も早いですし、次にやることが自分の中で頭に入っている。全てがスムーズで無駄な時間がない。それは2軍にいた時からコーチに言われていました。それがやっとわかったというか、自分がやらないといけないことが先輩たちはわかっているので、そこらへんです」

――その発見はどうやって生かしていけそう?
「今週はずっと雨で外でやれるチャンスが少なかった。そういうところでやれることも少なくなる。でも準備ができれば、心の準備もできる。急いでやったら怪我もありますけど、そこが先輩は準備をしているので、真似しないといけないところと思います」

ソフトバンク・仲田慶介【写真:竹村岳】
ソフトバンク・仲田慶介【写真:竹村岳】

――第1クールを終えて、気疲れなんかはいかがですか?
「ありますね。結構気疲れはありますね。2軍の時は意外と同級生がいて、年下が多い感じなんですけど、ほとんど年上なので、気疲れはありますね」

――仲田選手は人見知りですか?
「そうですね……。どちらかかと言えばそうかもしれないです」

――話したことのない選手と、話したりはされましたか?
「山川さんにちょっとバッティングで聞きたいことがあったんです。そういう機会があったので、聞かせてもらいました」

――どんな発見が?
「右で打つ時にインコースは詰まらないように打とうと思っていたんですけど『詰まってもいい』『詰まらないといけないんだよ』っていうことを言われて、めっちゃ勉強になりました。もっといろんな選手に聞きたいなと思います」

――先輩たちの新しい一面は見つけられていますか?
「いや、それはまだですね……」

――では、育成の選手で固まってしまいがち?
「そうですね。川村とか緒方さんとか、固まっていることが多いですね。特に川村は同級生ですし、頼もしいです(笑)」

(鷹フル編集部)