電話中に鳴った電話「動揺なかった」 現役ドラフトで日本ハム移籍…水谷瞬のコメント全文

球団事務所を訪れたソフトバンク・水谷瞬【写真:藤浦一都】
球団事務所を訪れたソフトバンク・水谷瞬【写真:藤浦一都】

「福岡で活躍したかった気持ちはあるので、そこは少し残念」

 ソフトバンクの水谷瞬外野手が8日、現役ドラフトにより日本ハムに移籍することが決まった。水谷に代わり、日本ハムの長谷川威展投手が加入する。水谷は現役ドラフト終了後にPayPayドームの球団事務所を訪れ、報道陣に対応。ホークスファンへの感謝と謝罪を口にした。水谷が語った全ては以下の通り。

――率直な心境は。
「まだ、そんな言葉にできるほどではないんですけど、今日が現役ドラフトの日っていうのもわかっていたので、電話いただいたときはそこまで動揺はなかったかなっていう感じはします」

――自分の中で、もしかして、というのはあった。
「もしかして、とまでは思っていなかったですけど、頭の片隅にはなくはなかったかなっていうレベルです」

――電話は自宅にいたときに。
「そうです。僕は別の知り合いの方と電話していました」

――最初に聞いた時の心境は。
「今もそうで、そこまで実感は湧いてないんですけど、ここからメディア情報とかを自分の目で見ることもあると思う。それでようやく実感が湧いてくるのかなって、今、現時点ではそんな感じはしています」

――日本ハムのイメージは。
「年代が近い選手が結構、主力として出てるイメージもありますし、いい選手は多いのかなっていうイメージもありますし、北海道なんで、一番は寒いかなっていうイメージがあります」

――新庄監督の印象は。
「直接お会いしたことはないので、どんな方なのかはわからないんですが、テレビとかで見る感じでは、もうすごく明るい方なのかなっていうイメージがあります」

――今あるのは寂しさか、前向きな気持ちか。
「やっぱり寂しい気持ちはありますし、福岡で活躍したかったっていう気持ちはもちろんあるので、そこは少し残念な気持ちはあります。1人の野球選手として、評価していただいて、チャンスをいただいたってことは、個人としてはプラスに捉えていったらいいのかなって思っています」

――現役ドラフトをどう捉えている。
「僕自体は、現役ドラフトもそうですし、トレードとかも含めて、そこまで悪いものではないとは思っているので。やることは野球っていうので変わらないんで、自分は行った先でそのチームが勝てるように、力になれればいいかなと思うだけです」

――求められてその球団に行く。
「そうですね、評価していただいたってことは、この5年間、結果としては何も残ってないんですけど、見ていただいて取っていただいてるってことなので、やってきたことは、表現が合っているかわからないですけど、無駄ではなかったかなっていう感じはあります」

――新天地ではどんなプレーを。
「場所が変わったからといってやることが変わるわけではないんで、まだ1軍で出たことがないので、まずはそこをスタートラインとして、自分の名前をチームの首脳陣の方であったり、スタッフ、ファンの方々に売っていけたらいいかなと思っています」

――ホークスファンの方々にメッセージは。
「福岡のファンの方々からは熱い応援をたくさんいただいてて、その中で、応援していただいたのにも関わらず結果を出せなかったので、そこはもう本当に申し訳ない気持ちでいっぱいではあります。ただ、野球人生が終わったわけではなく、チームとしては敵チームにはなりますが、選手個人として応援していただけたらありがたいなっていう気持ちがあります」

――小久保監督への思いは。
「小久保さんの野球を2年間やらせていただいて、小久保さんの野球を(来年も)やってみたいなと、来シーズンは少し楽しみだなっていう気持ちがあった。そこも含めて残念な気持ちはもちろんあるんですが、ここまで見ていただいて、それも含めて来シーズン、恩返しできたらなとは思っています」

――今後はどんなキャリアを描いていきたい。
「現役ドラフトで、去年の大竹さん、細川さんのように、1年目から現役ドラフトでブレークみたいな形が理想ではあるんですが、スタートラインにも僕は立っていないので、まずはスタートラインに立てるようにしていってから、そのまま波に乗っていけたらいいかなと思っています」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)