一度は諦めようとした“捕手の道” 谷川原健太が意気に感じた小久保監督の“親心”

  • 記者:福谷佑介
    2023.12.08
  • 1軍
契約更改交渉に臨んだソフトバンク・谷川原健太【写真:藤浦一都】
契約更改交渉に臨んだソフトバンク・谷川原健太【写真:藤浦一都】

「スタートで出られない、途中出場でもあまり出る機会がない」

“便利屋”としてのジレンマを抱えていた。ソフトバンクの谷川原健太捕手が7日、本拠地PayPayドーム内の球団事務所で2度目の契約更改交渉に臨み、200万円増の年俸1500万円(金額は推定)でサイン。捕手専念となる来季に向けて「キャッチャーに専念できるというのは嬉しいこと。甲斐さんという高い壁がいる。走力の部分だったり、若さの部分は勝てているので、そこを伸ばしていきながら、今までにないキャッチャー像を築いていきたい」と正捕手の甲斐拓也捕手に挑戦状を叩きつけた。

 プロ8年目の今季は捕手と外野手のバックアップとして61試合に出場。昨季の71試合よりも出場試合数は減らしたものの、7月29日のロッテ戦(PayPayドーム)で初めて捕手としてスタメン出場を果たし、計4試合でスタメンマスクを被った。「今までにない、やっていけるんじゃないかという思いになった。自信にもなりましたし、これは来年に繋がるなと思いました」。捕手として大きな手応えを得る1年となった。

 一度は諦めようと思った“捕手の道”だった。強肩が武器で足も速い。決して長打力が秀でているわけではないものの、バッティングにも非凡なものがある。そんな能力を買われて、3年目からは内野手、外野手としてもプレーの幅を広げた。徐々に野手としての比重が大きくなり、谷川原自身も「外野でやりたいなっていうところはあった」と胸中を明かす。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)