授業中に“爆睡”、野球していなければ「バイトにデート」 柳田、近藤、板東が語る学生時代

ソフトバンク・柳田悠岐【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・柳田悠岐【写真:藤浦一都】

26日に開催された「鷹奉祭」、近藤は自身のブレザー姿に「電車に乗れますね」

 ソフトバンクは26日、PayPayドームでファン感謝祭「鷹奉祭」を開催した。学園をモチーフにしたイベントに、2万人を超えるファンが足を運んだ。選手にとっても貴重はブレザー姿。それぞれが口にした学生時代の思い出とは? 柳田悠岐外野手、近藤健介外野手、板東湧梧投手に聞いた。柳田が語る高校時代の思い出は厳しいものばかり……。横浜高出身の近藤は、強豪校らしい修学旅行のエピソードを明かした。板東は、意外にも学生時代は勤勉ではなかったそうで……。3選手の思い出を、一問一答形式で掲載する。

・柳田悠岐外野手
――ファン感謝祭はいかがですか?
「1年間、応援していただいたので、感謝の思いを持ってみなさんと接していけたらいいなと思います」

――今年はブレザーですが、着てみていかがですか?
「いや、似合わんですね(笑)」

――学生時代は?
「学ランだったので、新鮮ですね」

――名札までしっかりついていますね。
「ありがとうございます」

――パーカーも着ているのは?
「いや、なんかついていたので、着ました」

――学生時代もそんな着こなしを?
「いやいやいや、しばかれていましたね、そんなことしたら」

――今日の服装は新鮮ですか?
「はい、普通な感じじゃないですか」

――本日も楽しみなイベントばかり。
「まだわかっていないですけど、一生懸命やりたいと思います」

――ファンに感謝を伝えるなら。
「感謝の気持ちをそのまま、ぶつけていけたらいいのかなと思います」

――楽しみなイベントはありますか?
「いや、ないです。まだ何(をするのか)かわかっていないので、これからちょっと勉強してきます。怪我なく終わりたいですね」

――どんな学生時代だったんですか?
「バリ目つけられていました」

――ヤンチャだったんですか?
「ヤンチャはしていないんですけど、わからないです。ヤンチャに見えていたんですかね」

――広島商業といえば、すごく厳しいイメージがありますが。
「厳しかったです、はい」

――高校時代の思い出は。
「色々あるんですけど、濃い学生時代を過ごしました」

――学生時代は、もう1度してみたいですか?
「大学はもう1回やりたいですね。中学とかはあまり覚えていないですけど、高校はやりたくないですね。大学はやりたいです」

――高校をやりたくないのは、厳しかったから。
「それ以外ないでしょう(笑)。あ、でも野球せずに、だったらやりたいです。高校も」

――もし野球をやっていなかったら?
「バイトして、彼女とデートして、って感じですかね」

――実際はどんな生活でしたか?
「実際? ひたすら野球です」

――今振り返っても、高校時代の練習はきつかった。
「きつかったと思いますよ。やっぱり。朝から晩までやっていたので、きつかったです」

ソフトバンク・近藤健介【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・近藤健介【写真:藤浦一都】

・近藤健介外野手
――ホークスに来て初のファン感謝祭。
「1年間、満員のスタンドで応援していただいたファンの方々に、感謝の気持ちで。喜んでいる笑顔が今のところ見えていますので、よかったかなと思います」

――ファンの方からの反応に、変化も感じられますか?
「どうですかね。移籍して1年目なので、ちょっと距離は感じますけど。これからも福岡に慣れていこうと思っています」

――ブレザーは着てみていかがでしょうか。
「僕自身は中学以来です。高校は学ランだったので、やっぱり新鮮ですね。こういう格好はなかなかしないので。電車に乗れますね。電車に乗ってこればよかったです」

――こういうイベントを経て、来季頑張ろうという気持ちになる。
「もちろん、みなさんと触れ合っていると来年はリーグ優勝、日本一と声かけてもらっているので、それを達成してまた来年、こういう機会になれば。来年以降も頑張ろうと思います」

――強豪の横浜高出身。思い出は野球ばかりですか?
「野球以外の思い出は……。やっぱり学校生活じゃないですか。楽しかったですよ」

――どんな生徒だったんですか?
「どんな生徒? 結構真面目だったと思いますよ」

――授業中に寝たりもせずに……。
「なかったと思いますね」

――もし野球をやっていなかったら、どんな学生時代を送りたかった?
「修学旅行とかですね。(僕は)修学旅行先でも練習していたので。それこそ、長崎に行ったんですけど。もう少し“ザ修学旅行”っていうのを味わってみたかったですね」

――それは高校の時?
「高校の時です」

――どんな練習を?
「朝練がありましたね。6時くらいに起きて、野球部みんなで」

――旅行中に、野球部としての練習があった。
「旅行の朝にみんなで起きて。選抜(の甲子園)に行ったら(修学旅行に)行けないんですけど。選抜に(自分らは)行かなかったので、旅行自体には行けたんですけど。(修学旅行に)行けていない学年もあると思いますよ」

――福岡で1年、暮らしをしてみて新しい発見は?
「遠征でも来ていたのでね。やっぱりなんでも近いですね。空港も、駅も。生活はしやすいです」

――新しいお店は見つけられましたか?
「まだですね。(行くとしても)ナイターが終わってからになってしまうので、ファイターズ時代から行っているお店とかになっちゃいますね」

――九州のファンのあたたかさも感じるのでは。
「そうですね。北海道と変わらないような、そんな感じです。あたたかいです」

――周東佑京選手が選手会長となった。
「僕も(日本ハム時代)やっていましたけど、チームのことを考えながら、大変だと思います。そういう立場にもなってきていると思いますし、頑張ってほしいと思います」

――侍ジャパンでもチームメートだった。
「影響力もあると思いますので、僕らもそうですけど、ついていけたらと思います」

ソフトバンク・板東湧梧【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・板東湧梧【写真:藤浦一都】

・板東湧梧投手
――学生をモチーフにしたファン感謝祭ですが、ここまではいかがですか?
「すごく楽しくやらせてもらっています」

――去年は学ランで、今年はブレザー。
「どっちも学生時代に着ているので。高校の時にブレザーを着ていました」

――鏡で見て、どうですか?
「もう、ちょっと厳しくなってきたなって思います(笑)」

――学生の時もこんな着こなしでしたか?
「もうちょっと地味でしたけど、カーディガンを合わせて着ていたなって。懐かしいですね」

――板東投手から見て、似合っている選手は?
「晃(川瀬晃内野手)とか似合っていますね」

――先輩方ではいかがですか?
「新鮮な感じがして、和田さんなんて全然いけますよね」

――楽しみなイベントはありますか?
「個人的には歌を歌う人がいると思うので、それを楽しみにしています」

――上手い人がいるんですか?
「個人的には笠谷ですね。去年はいなかったんですけど」

――実際聞いたことがある?
「ありますよ」

――板東投手はどうでしょう?
「歌は歌えないです(笑)」

――いつか披露されるのを期待しています。
「絶対に嫌です!」

――投手陣には歌を歌えるような人が多いですね。
「甲斐野とか面白いですよね、期待しています(笑)」

――ファンに、どんな感謝を伝えたいですか?
「1年間、苦しい時も応援してくださったみなさんに楽しんでもらえたら」

――周東選手は「この日を朝のパレードからしたい」と言っていましたが、来年はどんな年にしたい?
「自分自身が活躍したと胸を張って言えるような1年にしたいですし、やっぱりパレードもしたいです」

――来季の目標は。
「来年こそは開幕からローテーションに入って、1年間ローテーションを守れるようにしたいです」

――どんな学生時代でしたか?
「寝てばっかりでしたね(笑)」

――授業中?
「はい、そういうタイプでした」

――勤勉な学生ではなかった?
「全く勤勉ではなかったですね。静かに寝てました」

――鳴門高時代は野球ばかりでしたか? 勉強も両立する学生時代でしたか?
「赤点を取ると厄介だったので、テスト勉強して赤点は取らないようにってイメージですね」

――勉強はコツコツ派ではなく、一夜漬けタイプ?
「テスト前にギリギリにいいところだけ教えてもらって、ギリギリに覚えるタイプでした(笑)」

――甲子園には4度出場。野球以外も含めて、思い出は?
「え、なんやろう……。学校は本当、寝ていたイメージしかないので、あんまりないですね。すみません」

――野球の思い出が色濃い。
「そうですね。練習がきつかったなっていう。でも本当に充実した高校生活だったと思います。ほぼ野球でした」

――もし野球をしていなかったら、何をしたかったですか?
「えーーー、なんだろう。僕も働いてみたいですね。働いて、自分のお金で何か買ってみたいです」

――周東選手が選手会長となった。同級生が肩書きを背負うことに。
「同級生が選手会長になって、新鮮な感じがしますし、自分にも責任感が芽生えますよね」

――引っ張っていく世代になってきた。
「それもありますし、そういう立場になってきたんだな、と」

――今日のファン感を見ていると、いろんな意味で甲斐野投手は貴重な人材ですね。
「めちゃくちゃ面白いですね。本当に、あいついいですね。助かります」

――ああやって盛り上げるのは、1996年の世代のイメージですね。
「あの世代はみんな面白いメンバーが多いですね」

――板東投手の世代はいかがでしょう。
「ちょっと……。佑京に任せたいですね」

(竹村岳 / Gaku Takemura)