スカウト絶賛の球質「モイネロクラス」 落差は驚異の60cm…“掘り出し物”ドラ5右腕

ソフトバンク・澤柳亮太郎【写真:福谷佑介】
ソフトバンク・澤柳亮太郎【写真:福谷佑介】

カーブは落差60センチ、真っ直ぐのホップ成分は50センチを誇る

 ソフトバンクは23日、ドラフト5位の澤柳亮太郎投手(ロキテクノ富山)と都内にあるロキテクノ本社で仮契約を結んだ。来季からホークスの一員となることが正式に決まった右腕は「夢は大きい方がいいと思っている。目標に掲げているのは千賀投手。下から這い上がり、最終的にはメジャーを狙える選手になりたい」とでっかい野望を抱えた。

 野望だけではなくスケールも大きい。福山龍太郎アマスカウトチーフによれば、持ち球の1つであるカーブの落差は60センチを超える。最速151キロ、回転数2500回転/分超という真っ直ぐのホップ成分は50センチもあり、この約110センチという球種の高さの幅は、チームに所属するキューバ人左腕のリバン・モイネロ投手に匹敵するという。

 2022年に台湾で行われた「第4回 WBSC U-23ワールドカップ」の「侍ジャパン」U-23代表メンバーに選出され、世界一にも貢献した澤柳。「契約を終えて、プロ野球選手としての自覚も大きくなり、ソフトバンクに恩返しできたら、という強い気持ちが生まれた」と意気込んだ澤柳。“モイネロクラス”のボールを持つ23歳がホークス投手陣の貴重な戦力になる。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)