野村勇のポテンシャルは“オリンピック”級 小久保監督も仰天の身体能力「肩と足は魅力的」

秋季キャンプに参加するソフトバンク・野村勇【写真:竹村岳】
秋季キャンプに参加するソフトバンク・野村勇【写真:竹村岳】

「バッティングが伸びてくれれば、どこかで競争させたい」

 ソフトバンクに“オリンピアン”に匹敵する身体能力の持ち主がいた。野手陣が宮崎、投手陣が筑後と分離で行っている秋季キャンプ。第3クール2日目となった11日、小久保裕紀監督は、このキャンプ中に行われた身体能力の測定で、野村勇内野手が圧倒的な数値を叩き出したことを明かした上で「何千人も測った中で7番目くらいに身体能力的には高いって言われていた。凄いって」と驚愕した。

 2021年のドラフト4位でNTT西日本から入団した野村勇はルーキーイヤーの2022年に10本塁打を放ち、球団では83年ぶりとなる新人選手の2桁本塁打を達成。今季はさらなる飛躍を期待されたが、腰の手術で出遅れ。状態が上がらず、出場機会にも恵まれずに50試合の出場でわずか3本塁打に終わった。

 ただ、そのポテンシャルは高く、小久保監督もそれに大きな期待を寄せる1人。この日も「あの肩と足はめちゃくちゃ魅力的なんでね。バッティングが伸びてくれれば、どこかで競争させたいなっていう選手。今のところ、外野では考えていないですけど、サード、ショート、セカンドで十分、魅力的な肩と足はありますよ。でもバッティングが勝負できる形にならないとね」と期待を寄せていた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)