大先輩に「緊張」して電話、同級生へのライバル心 契約交渉に臨んだ4選手のコメント

ソフトバンクのイヒネ・イツア、渡邉陸、牧原巧汰、笹川吉康(左上から時計回り)【写真:球団提供】
ソフトバンクのイヒネ・イツア、渡邉陸、牧原巧汰、笹川吉康(左上から時計回り)【写真:球団提供】

契約更改交渉がスタート…4選手がサインし水谷瞬が保留

 ソフトバンクは8日、宮崎市内のホテルで契約更改交渉を行い、4選手と来季の契約を結んだ。イヒネ・イツア内野手、渡邉陸捕手、牧原巧汰捕手、笹川吉康外野手がサインした一方で、水谷瞬外野手は保留した。それぞれの来季年俸と更改後のコメントを抜粋して掲載する。

・イヒネ・イツア内野手 800万円(現状維持)

ソフトバンクのイヒネ・イツア【写真:球団提供】
ソフトバンクのイヒネ・イツア【写真:球団提供】

「(金額は)特に変わらず、現状維持でした。(球団からは)来年からもしっかり取り組んでやってほしいということでした。(今季の)はじまりは怪我も多くてリハビリスタートだったんですけど、最後の方は試合にも出させてもらえて、ためになる1年目にはできたのかなと思います。試合にずっと出ていなかったので、試合勘というか(手応えは)特にそこですかね。このオフに、走攻守で一回り大きくなれるように、頑張ります」

・渡邉陸捕手 830万円(▼20万円)

ソフトバンク・渡邉陸【写真:球団提供】
ソフトバンク・渡邉陸【写真:球団提供】

「(金額は)微減です。自分自身でも期待していたので、すごく悔しい思いをしたシーズンでした。その中でもいろんなものを試せるシーズンでもあったので、自分のいいところや悪いところがより明確になったかなと思います。手応えでいうとキャッチャーのスローイングというところで自信がつきましたし、自分のスタイルというものが見つかったシーズンでした。課題はいっぱいありますけど、自信になったのはそこです」

「(特に苦労したところは)タイミングというか、なかなか自分のことばかりを考えて投手と対戦できていないことが多かった。苦労したというか、自分の考え方がなかなか……。上手く噛み合わなかった感じでした」

「(自主トレは)中村晃さんにお願いしました。来年は、1軍で結果を残すというのもありますし、1年を通してまずは1軍にい続けて、1軍で出続けるというところです」

・牧原巧汰捕手 550万円(現状維持)

ソフトバンク・牧原巧汰【写真:球団提供】
ソフトバンク・牧原巧汰【写真:球団提供】

「現状維持です。(球団からは)来年に向けて頑張って。バッティングでも守備の面でも、両方頑張れと言われました。悔しいシーズンだったというのが一番です。春に思い描いていた数字は残せていなくて、すごく悔しいシーズンでした。調子の波が激しいというのが一番で、いい時は良くて、悪い時は悪い。平均値を高くするのを目標にして頑張りたいと思います」

「(自主トレは)春の神社参拝前に、近藤健介さんが福岡に帰って来られて、練習する時にご一緒させていただきます。(面識は)ホークスに来られた時から挨拶程度で、あまり話はしていなかったですけど。高校の時から理想にしていたバッターなので、ずっと行きたい気持ちがあった。連絡先を聞いて、僕が(電話で)連絡しました。電話するのは緊張しましたけど。(近藤さんの反応は)よろしく、というふうに伝えられました」

・笹川吉康外野手 640万円(△20万円)

ソフトバンク・笹川吉康【写真:球団提供】
ソフトバンク・笹川吉康【写真:球団提供】

「(金額は)微増でした。今年は、結果も求められる年齢にもなってきているので、1年目、2年目とは違って結果を出さないといけない。そういう面では、考えて野球をしたかなと思います。同級生でも井上(朋也内野手)とか、新人でも生海さんとかが1軍に出場しているので。ライバル心ではないですけど、悔しい思いはありました」

「手応えがあったら、1軍にも出場していると思うんですけど。ちょっとずつ掴んで、成長はできているかなと思います。(課題は)僕は長打力が求められていると思う。今年はコンタクトというところをやってきたんですけど、ゆくゆくはコンタクトしつつ、フルスイングもできるようにして。ホームランや長打が打てるようになりたいです」

「(オフに重点的に取り組みたいのは)今年、バッティングで最初は三振が多かったんですけど、だいぶ減ってきた。それでも打ち損じや凡打が多かったので、打球を上げるというか、1発で仕留められるスイングをしていきたいです。(自主トレの予定は)まだ考え中です」

(竹村岳 / Gaku Takemura)