柳田が絶句「嘘つき…」 アウトのはずも、走者を“だました”外野手のトリックプレー

ソフトバンク・柳田悠岐【写真:竹村岳】
ソフトバンク・柳田悠岐【写真:竹村岳】

打球を放った近藤健介も「そんな飛んでないの?」

■ソフトバンク 7ー2 楽天(9日・PayPayドーム)

 ソフトバンクは、9日の楽天戦(PayPayドーム)に7-2で勝利した。相手先発の田中将大投手に6回までゼロに抑えられながらも、7回に一挙5得点。試合後、柳田悠岐外野手が、その回の楽天・辰己涼介外野手のプレーを絶賛した。「嘘つき」とコメントしたトリックプレーに、プロとしての技術が詰まっていた。

 2点を追う7回無死、柳田が左中間への二塁打で出塁し、続く近藤健介外野手は初球を振り抜いた。左中間を越えそうな打球を、中堅手の辰己が追いかける。1度、捕球体勢に入ったかのように見せかけたが、打球はフェンスを直撃する二塁打となった。一走の柳田は“だまされて”三塁止まりとなり、悔しそうな表情を浮かべる。試合後、辰己のプレーについて「嘘つき……」と、一言だけ言い残した。

 打球を放った近藤も、「ちょっと(弾道が)低かったので、感じは良かったんですけど」と感触を振り返る。同じ外野手として「うまかったです。僕も『そんな飛んでないの?』って(だまされた)感じでした」と驚きの表情だった。2021年から2年連続でゴールデン・グラブ賞に輝く辰己。楽天は結果的にその後に逆転を許したが、失点を許さないビッグプレーだった。

(竹村岳 / Gaku Takemura)