刺激を受けた“グラスラ直前”…後輩が見せた執念 周東佑京の「優しさ」が詰まった瞬間

  • 記者:竹村岳
    2023.09.09
  • 1軍
ソフトバンク・周東佑京【写真:竹村岳】
ソフトバンク・周東佑京【写真:竹村岳】

プロ通算12本目で初のグランドスラム「より打ってやろう」と思った瞬間とは

 先輩としての意地が打たせたグランドスラムだった。ソフトバンクは8日の楽天戦(PayPayドーム)に6-8で敗戦した。5回を終えて投手陣が7点を失う展開となった中で、周東佑京内野手が2号満塁本塁打を放った。6回2死満塁から右翼席に運び「インコースの真っ直ぐを狙い通りにスイングすることができ、完璧に捉えることができました」と振り返った。満塁弾につながるきっかけは、打席に入る直前にあったという。

 5点を追いかける6回だった。今宮健太内野手、柳町達外野手の連打でチャンスを広げ、2死一、二塁の場面で代打・生海外野手が一塁への内野安打を放ち満塁とした。周東は、1ボール1ストライクからの3球目、143キロ直球に体重を乗せるように振り切る。打球は放物線を描いて、右翼席に着弾した。敗色ムードが漂っていたドーム内が、一気に活気を取り戻す一撃となった。

 これで通算12本塁打。グランドスラムはプロ初だ。試合には敗れただけに、周東は第一にチームの結果を受け止めていたが、「ああいう場面で出てよかったなと思います。負けはしましたけど、相手にやられっぱなしで終わるよりも、ああいうところで打てたのはよかったです」と、2戦目以降にもつながる一発だったことは間違いない。1.5ゲーム差に迫られた4位の楽天が相手。9日の一戦も、絶対に落とせない。

ソフトバンク・生海【写真:竹村岳】
ソフトバンク・生海【写真:竹村岳】

(竹村岳 / Gaku Takemura)