各選手との関係性…95年組の印象は「けっこうヤバくないですか?(笑)」
同じ時代を生きてきた“同級生”の存在は、どの組織にいてもありがたいもの。ホークスでは、1995年度生まれのメンバーは特に個性的で、個々の絆や交友関係もあるようです。
現役ドラフトで今季からチームに加入した古川侑利投手もその世代のひとりで、同学年の選手たちには助けられている様子。鷹フルでは「同級生を何て呼んでいますか? 何て呼ばれていますか?」と質問し、各選手との関係性やエピソードを教えてもらいました。
――高橋礼投手は?
「礼です。礼は、すごく考えながら練習しているなって感じがします。あと明るいですよね、いつもニコニコしています。そんなイメージです」
――ホークスに加入する際、どんなイメージを持っていましたか?
「礼ですか? すごく活躍していて、どんな人だろうなって。僕、人見知りなので、なかなか自分から歩み寄れなくて。(確か)同級生会の時に、礼が僕のことを『強烈だったわ』って(笑)。人見知りというか、接し方が僕もわからなかったんですけど。そんなことを言っていました」
――古川投手のことを、高橋礼投手が強烈だと?
「そうですそうです。絡みにくかったんですかね?(笑)」
――椎野新投手は?
「椎野は椎野です。椎野もしゃべりやすいですし、明るいですね」
――お子さんの話などもするのでは?
「しますします。『最近こうこうで』って。そういう話はしますね」
――リバン・モイネロ投手は?
「モイネロさん(笑)」
――なぜ「さん付け」なんですか?
「同級生と思っていなかったです(笑)。それで、僕が1軍に行って『モイネロさん』みたいな感じで呼んでいました。最初からそれで入っちゃったので、モイネロさんです」
――どんな人ですか?
「全然わからないですね……。でも最近こっち(筑後)にいるので、たまにすれ違う時に『早く1軍行って、1軍』みたいなことを言われます。『頑張ります』って言っていますけど」
――そこも敬語なんですね。
「敬語です(笑)」
――怖いとかではないですよね?
「じゃないです。外国人選手って、見た目で年上に見えたりする時があるじゃないですか。最初は年上だと思っていましたから(笑)。プエルトリコ(のウインターリーグ)に行った時も、僕よりもはるかに上やろなって思っていたやつが、僕が当時24歳くらいだったんですけど。30代だろうなって思った選手が19歳だとか、そんなこともありました」
――板東湧梧投手は?
「板東ですね。板東は、僕けっこう話したりしますね。飯も一緒に行きますし、この前もファームの登板した後に誘ってもらって。けっこう一緒に行ったりしますね」
――板東投手は、同級生の中では古川投手と性格的に近いと言っていました。
「近いですね。だから、合うんだと思います。自分の考えを持っているし、それが揺るがないというか。野球に対して。そこは似ているかなって思います。なんだろうな、話していても波長が合うというか、そういう人っているじゃないですか」
――人柄はどうですか?
「めちゃくちゃいい人だと思いますよ」
――板東投手は古川投手のことを高校時代から知っていた、と。
「僕も知っていますよ! 甲子園の大スターじゃないですか! エグかったですよ。マジでめっちゃカッコいいし」
――渡邊佑樹投手は?
「ナベです。ナベは楽天の時から一緒なので、けっこうわかりますね。サバサバ系です。意外と、いろんなことに深入りしないというか」
――あえていろんなころに関心を持たない人ですか?
「そうです! 深入りしないというか、そんな感じです」
――渡邊佑樹投手は、古川投手を「全力少年」だと表現していました。古川投手の目から見た渡邊佑樹投手は?
「そうなんですか(笑)。ナベですか……。最近というか、ここ数か月、めちゃくちゃウエートルームにいます。あいつも、僕に言っていますけど、めっちゃやっていますよ。やってなさそうに見えますけど、やってるっす。自主トレ中のメニューを思い出して、トレーニングしたりとかしているみたいです」
――楽天時代から仲良しだったんですか?
「よかったですよ。飯もけっこう行きましたし。マジでナベがここに来るってなって、めっちゃ嬉しかったです。『デカい』って。まさかまた一緒になるとは、いい縁ですね」
――周東佑京内野手は?
「佑京です」
――投手と野手ですけど、話をすることありますか?
「会ったら、一言、二言くらいは。佑京はですね……。よくしゃべりますね。コミュニケーションを取りやすくはありますね。自分でもあいつ『俺アホやからな』って言っていますからね(笑)」
――人見知りからすると、周東選手の“コミュ力”はすごいと思いませんか?
「けっこうバッて来られたら『おっ』って構えちゃうんですけど。すごいです、羨ましいです。ああいう感じでフランクに、誰にでも絡めるじゃないですか。いいなって思います」
――周東選手は日本代表に選出されるなど、いろんな選手とプレーした経験がありますよね。その点では、古川投手も4球団を経験して人見知り克服のチャンスがあったのでは?
「渡り歩いていますけど、直らないですね(笑)。やっぱり慣れたら話せるんですけど。最初はマジでダメですね。いろんなことを考えちゃうんです」
――上林誠知外野手は?
「誠知です」
――高速道路ですれ違うそうですね。
「何で知っているんですか!? そうですそうです。この前から、すれ違うというか、いつも僕が追い抜いています。後ろから『あ、誠知や』って思って、ブーンって追い抜いていますね」
――話す機会はありますか?
「普通にしゃべりますよ。この前も由宇の遠征で、食事会場で同じ円卓でご飯を食べて野球の話をしたり。これまでのソフトバンクの話とか。誠知は、優しいですね。めちゃくちゃ優しいです」
――ホークスの「1995年組」はどんな世代ですか?
「けっこうヤバくないですか?(笑)。けっこうバラバラだと思います。個性も強いですし。キャラが濃いです」
――楽天時代の同級生は仲良しでしたか?
「同期だと、松井裕樹、内田靖人、今野龍太とか。仲良かったですよ。秋のキャンプは倉敷に行くんですけど、同期入団の同級生はみんなで飲み食いしていましたね」
「いろんなところ(球団)に行って思いましたけど、同級生って難しいです。楽天くらいかな、楽天は仲良かった方ですね」
――一番個性が強いのはホークスですか?
「個性の塊がすごいです」
――古川投手は、集団でいると「なだめる側」の人ですよね。
「ああ、そうですそうです。完全に」
――ちなみに同級生からは何と呼ばれていますか?
「フル、古川。礼は侑利くんですね。ふざけているだけだと思いますけど(笑)。板東は古川だし、ナベも古川ですかね。あ、誠知は侑利って呼んでくれますね」
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(竹村岳 / Gaku Takemura)