栗原への尊敬「ご飯に行った時に、あいつがする野球の話をちょこちょこ聞いて」
ホークスには、個性豊かな選手たちが多数揃う世代があります。そのひとつが「1996年組」。プレーヤーとして脂が乗ってくる20代後半に差し掛かり、主力も多数。それぞれのつながりも強いようです。
特別な存在である“同級生”と築く関係性も、また特別。鷹フルでは、甲斐野央投手に「同級生を何て呼んでいますか? 何て呼ばれていますか?」と質問。それぞれに対する思いや、プライベートでのエピソードを教えてもらいました。
――栗原陵矢外野手は?
「クリです。クリは尊敬しています。リスペクトしています。野球をしている姿、取り組み方っていうのは尊敬していますね、同級生ですけど」
――同級生の中でも、特に仲がいい印象があります。
「特にってことはないですけど、みんな仲良いので。クリに関しては、入った時はまだそんなガッツリ、レギュラーじゃなかったですけど。野球への取り組み方とかを見ていて、ポテンシャルもあると思っていました。あいつ賢いので、頭がいいので、野球の話とかをしても質の高い話をしているって感じますね。尊敬というか、すごいと思います」
――打席の考えがすごい。
「本人も色々悩んでいるとは思いますけど、悩まへんバッターもピッチャーも、野球選手にはいないので。なんというか、自分を持っているし、本当に尊敬しています」
――いつも笑顔でお二人が話している印象です。リスペクトで成り立っている関係なんですね。
「2人では真面目な話はちょろっとはしますけど。だいたいご飯に行った時に、先輩もいる時に、あいつがする野球の話をちょこちょこ聞いていて。やっぱり考えているんだなって、自分も勉強させてもらおうっていうのは自分の中でもありますね」
――泉圭輔投手は?
「圭ちゃんです。圭輔ですし」
――初対面は覚えていますか?
「男前やなって思いました。(人柄は)優しいです、本当にいいやつ」
――公私ともに仲がいいですよね。
「いいですよ。めちゃくちゃいいやつです。(優しさを感じる機会は)いっぱいありますよ」
――松本裕樹投手は?
「裕樹です。いいやつですよ。野球の話をよくします。子どもの話もしたりとか」
――寡黙な印象もありますが?
「いや、寡黙というか、自分はそんなこと感じないですけどね。全然しゃべりますし」
――アマチュア時代から知っていましたか?
「はい、知っていました。(第一印象は)あの盛岡大付の松本裕樹やって感じ」
――笠谷俊介投手は?
「シュンです。(人柄は)家族ぐるみでも仲がいいです」
――個性的な印象を持っているファンの方もいるようです。
「変わっているとは思わないですけど。一緒にいて楽しいというか。面白いです。和ませてくれる存在なので」
――グッと仲が深まった出来事などはあったんですか?
「その2人(栗原と笠谷)は同期入団で。(4年後に入団し)僕も仲良くさせてもらっていました」
――藤井皓哉投手は?
「フーちゃんです。藤井にもリスペクトはありますよ」
――当初育成でホークスに入団しましたが、投げているボールはすごかったです。
「(春季)キャンプの時は、すごいというか、なんで(広島を)クビになったんやろって感じでしたけど。僕が開幕に遅れて、シーズンを見ていて、藤井のピッチングを見て『誰この人!?』って思いました。え、すごみたいな」
――感情が顔に出ないタイプ。
「波を作らないように、本人もしていると思いますよ。感情の浮き沈みっていうものを(つくらない)。練習でも、特別変わった練習を毎日するとかもないですし。波をできるだけ少なくしようとしているんだと思いますけど」
――リスペクトしている部分は。
「取り組み方。そうですね、僕にない部分がいっぱいあるなって思います。笠谷も泉もそうですけど、みんなにちゃんとリスペクトがありますし」
――野村勇内野手は?
「勇です」
――社会人から2021年ドラフトで入団。
「初めて……なんやっけな。初めてご飯に行ったのが、クリと勇と、笠谷と行ったんかな。そこからですね。それまでは勇は『緊張する』みたいな。同級生やのに緊張するって言っていたので、全然俺らそんなん大丈夫やでって話をして、そこから深まりました」
――笠谷投手は、野村選手のことを「ザ・関西人」と言っていました。
「ああ、そうですね。面白いと思います」
――同じ関西出身で通じるものはありますか?
「一番面白いと思います、同級生で。好んではやっていないと思いますけど、ボケたらツッコんだりしたりしますし、100点満点の返しをくれますね」
――彼らはどんな存在ですか?
「もちろん刺激になりますし、今年27歳になる年なので。ホークスを引っ張っていかないといけない選手ばかりだと思う。気を引き締めてやっていかないといけないと思います」
――甲斐野投手は何と呼ばれていますか?
「ほぼヒロシですね。フーちゃんとマツは、甲斐野。それ以外はヒロシです。まあ、そのどっちかですね」
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