杉山一樹に「4連投させろ」 小久保2軍監督が“酷使をいとわず”進言した意図…コメント全文

ソフトバンク・小久保裕紀2軍監督【写真:米多祐樹】
ソフトバンク・小久保裕紀2軍監督【写真:米多祐樹】

栗原陵矢の状態は「不安ない」 野村大樹が1軍昇格となった背景とは

 ソフトバンクの2軍は12日、ウエスタン・リーグの中日戦(タマスタ筑後)に3-11で敗れた。先発のジョー・ガンケル投手が5回を投げて4失点。2番手の嘉弥真新也投手が1回1/3を投げ5失点と投手陣が崩れた。打線は11安打を放つも仲田慶介外野手のソロと、水谷瞬外野手の2点適時打の3得点に沈んだ。試合後の小久保裕紀2軍監督のコメント全文は以下の通り。

――投手陣が厳しい結果となった。
「そうね。まあでもやっぱり(中日)木下とか、昨日もそうですけど、やっぱり1軍の選手がケガ上がりで来た時ってやっぱり差がありますよね。キャッチャーとしてのリードも含めね。あの(5回2死3塁)インサイドの真っ直ぐを狙いすましてね。あれは、打った方を褒めるべきだと思うし。今日(中日の)片岡監督とも話しましたけど、やっぱり1軍でちゃんと成績残した人が来た時って、『全然姿が違いますね』って話になったんですけど、じゃあその選手がホークスにいるかって話になるんで、栗原だけですね」

――中日の木下選手は前日も猛打賞。
「だから、経験でしょうけど、1軍の選手だなっていう感じはあったけど、この2日間は木下が断トツにって感じで。こっちは栗原が、それなりに対応をもちろんしてますけど、あとは、やっぱりそこに食い込んでいくには厳しいですね」

――栗原選手は問題ない。
「もちろん。足は全然不安ないらしいですよ」

――マルチ安打で打球もいい。
「ちょっと言葉は悪いですけど、あの投手に6回まで投げられている時点でね。向こうも必死にやっているので、あまりきついことは言えないですけど。チームとしては6回まで投げさせたことをどう感じているのかは言いました」

――2桁安打が出ながらも(3得点)点に繋がらない。
「それもそうですし、対策を練って来ているのはいいですけど、その通りに全然打席で表現できていないですね」

――仲田選手が本塁打を含む猛打賞の活躍。
「そうですね。昨日結構悔しがっていたので。右打席が自分の中で課題で、左投手に対して左打席に入った打席も実はあって。結構左の感じの方が良くて右打席を捨てるまでは行かなくても、ちょっと左打席だけでっていうことがあったんですが、打撃コーチ含め右のヘッドの使い方っていうところに取り組んで、おそらく左対左で行くとは言わないと思うぐらいの、いい内容が出てると思います。右打席でね」

――右打席は長打が出る。
「右打席の方が長打が出るらしいです。そういうんじゃなくて、右投手の外の落ちる球に待てないで、手を出すみたいなんです。最近の右打席の対応を見たら、十分僕はいけると思うんで。『もう左対左で立つなよ』と次は言うかもしれないです」

――水谷選手の調子が上がってきた。
「そうね。チャンスを与えたところではね。しっかり結果を残して来てるなっていう。彼はフリーバッティングの状態が結構比例するというか、もう、フリーがぐちゃぐちゃな時は全くダメなんです。今、練習の時からいい感じなんでそれが打席でも出てる感じがしますね」

――栗原選手はいつでも行ける。
「それはずっと言っているんですけどね」

――言っている?
「だって、打つ打たんの成績は見ればわかるので」

――なぜ野村大樹選手が昇格?
「その辺は僕に聞かれても、どう使うのかはわからないし。こっちからは何も問題なくやれていると。こっちにいる選手じゃないので」

――高橋純平投手が3連投、杉山投手が4連投。
「そうね。まあでも危険球で退場とかあったんであれは登板と数えずに昨日投げた状態が良かったんで。『杉山のタイプ的にはもう投げさせた方がいいんじゃない』って、もう僕は『今日4連投させろ』と僕が言ったんで。 もしあのビハインドゲームやったらね」

――高橋純平投手も連日安定した内容だった。
「そうですね。明日は休ませます。(杉山投手)2人とも。明日中継ぎデーなんですけど、彼ら2人は頭から計算せずに」

――ヘルナンデス投手が明日は登板?
「投げると思いますよ。多分。どこで投げるか知らないですけど。どんな球を投げるか楽しみです」

――ブルペンでは152キロ投げていた。
「そうそう。しかも、あんまり練習できてなかったみたいで、契約決まってからベネズエラの自宅とフロリダを行ったり来たりしながら、結構バタバタしていたらしいので。楽しみです」

(取材・米多祐樹 / Yuki Yoneda)