栗原陵矢の1軍復帰は「足さえ問題なければ問題ない」 小久保2軍監督のコメント全文

ソフトバンク・小久保裕紀2軍監督【写真:竹村岳】
ソフトバンク・小久保裕紀2軍監督【写真:竹村岳】

1軍クラスの中日投手に沈黙「そうなるやろうなっていう試合展開」

 ソフトバンクの2軍は11日、ウエスタン・リーグの中日戦(タマスタ筑後)に1-3で敗れた。先発の森唯斗投手は6回を投げて3失点。打線では最終回に生海外野手がソロを放つも、中日投手陣の前に4安打1得点に終わった。試合後の小久保裕紀2軍監督のコメント全文は以下の通り。

――最終回に生海選手が本塁打。
「(ローボールヒッターなのに)高めのボールばっかり振るんで、ちょっとバッティングコーチと話したんですけど、もったいない打席が多いですね。力的にはもうちょっと打てるのに、高めのボール球を全部振らされてて、それが全然変わってこないので、一応今日は、その話はしました」

――高めが課題。
「初球の真っすぐを捉えにいくのはいいんですけど、ボール球を振りにいっているんで。彼の得意な(ベルト付近の)高さやったら捕まる(打てる)んで。だからあの高さ(高めのボール球)を初球から振る必要がない。目線の問題なんで。それをもうちょっと変えていった方がいいんじゃないかって話で。(振りにいく)高低の幅がデカすぎます。もちろん打ったことはいいんですけど、今のところ、もったいない打席が多いねって」

――目線付けが改善されたら期待感が増す。
「今、2軍の中では、リチャードがいないんで、長打力を打てる選手で1番です。それは断トツ」

――中日の投手陣は1軍の投手。
「涌井も投げてきて、誰を涌井と対戦させてやろうか、なんていうことも色々考えながらやりましたけどね。(中日の)片岡監督と『打線、調子いいね』みたいな話を今日されたので『いやいや、打線なんて水もので、今日は1軍のピッチャーリレーなんで、こっちは打てないですよ』って言ったら、ほんとに打ててないんで。もうそうなるやろうなっていう試合展開なんで、逆に裏切るような選手が出てきてほしいですけどね」

――笹川選手は代打でフルスイング。
「あの空振りがよくない。あれだけ振って打っているのを見たことないでしょ。ホームランを打っている時とかは軽く打っているわけで。でも、彼はそろそろあの振りをもっと本気で直さないとあのまま終わってしまうような気がします。今、投げていて分かるんですけど(体の)開きが早すぎる。バッティングコーチもずっとそれを言っていてもやっぱり変わってこない。あれだけ振れる力があるんで、振るんでしょうけど、あんなに振らんでいいですね。もったいないです」

――デスパイネ選手は2打席で交代。
「そうね。なんか、いまいち体の状態があまり良くないみたいなんで。その辺の打席数は(本人に)決めさせてるんで、言ってこいって言っています」

――打撃の状態は上がってきた。
「バッティングの状態はいいですよ。(悪いのは)体の状態なんで。本人しかわからない」

――ガルビス選手は別メニュー調整。
「多分、今週は使わないかもしれないですね。昨日のファウルでなんかちょっと(脇腹に)違和感があったみたいで」

――栗原選手の1軍復帰は2軍での結果重視だとか。
「いや、別に僕はそう言われてないですけどね。コメントを見る限りはそんな感じなんで。それは別に本人とも話していない。僕は『膝の状態どうや』っていうのと『いつ呼ばれても行ける準備はしとけよ』っていう話をしてるだけなんで。この前のオリックスのピッチャーぐらいやったら打ちますよね。今日も、ファーストライナー含めてちゃんと対応してたから。アイツはちゃんと対応ができていたと思いますよ」

――打撃の状態はいい?
「うん。いいというか、足さえ問題なければ問題ないでしょ」

――森投手は6回3失点。
「そうね。最低6回まで投げきるっていうところは頑張ったんですけどね。それよりも杉山の扱いをどうしようかっていう中で、今日の杉山の投球だったら期待を抱かせるピッチングで、あれを勝ちゲームでできるかどうか。(高橋)純平しかり、あのぐらい負けていたら、みんな気楽に投げるんで。それは技術なのか、メンタルなのか。そこはもう自分で取り組んでいくしかない。今日はちょっと開き直った感は出てましたよね、杉山はね」

――杉山投手は10日に危険球退場があった。
「そうそう。今日もピッチングコーチと話したら『投げながらやりたい』っていうことなんで、今日も行かそうって。勝ちゲームでは絶対に使わないですけど『負けゲームやったらええよ』って話をして。ああいうのを積み重ねれば、接戦、また勝ちゲームに(使っていける)。2軍でそこをやれなかったら、1軍には絶対に行けないので。力的にはそこがある子なんで、早くその状態に戻ってきてほしいですけどね」

――ケガから復帰してからは(最速156キロと)出力が出ていた。
「そうね。なんか今までと全然違いましたね。なんでそれを1発目で……。まあ、その辺はよくわかりません」

――ヘルナンデス投手の印象は。
「今日会いましたよ。今日はまだブルペンの内容は聞いていないので。でも、多分、明日か明後日に投げるんじゃないかな、2軍戦で。おそらく投げると思います。できれば日曜日、今週中に1回投げさせて。来週の火、水、木曜日は僕ら試合がないんで、一応そういう話は来てましたけど」

――(ヘルナンデス投手は)楽しみですか。
「モイネロの代わりで来てるんで、早く1軍に上げられるように『できる限りのサポートはするよ』とは伝えてます」

(取材・米多祐樹 / Yuki Yoneda)