なぜ嶺井博希は登録抹消に? 首脳陣が語った入れ替えの理由…海野隆司と生海が昇格

ソフトバンク・海野隆司(左)と生海【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・海野隆司(左)と生海【写真:藤浦一都】

海野にとっては5月3日以来の1軍…生海はプロ初の1軍昇格

 首脳陣が入れ替えの意図を語った。ソフトバンクは20日、ファーム本拠地のタマスタ筑後で全体練習を行った。18日に東浜巨投手、嶺井博希捕手、上林誠知外野手が登録抹消に。嶺井は2番手捕手として開幕から1軍にいたが、23試合の出場で打率.176にとどまっていた。上林は34試合出場で打率.180。嶺井と上林はこの日午前に行われた2軍の練習に、東浜は午後からの1軍練習に参加していた。

 2人に替わって1軍に合流したのは海野隆司捕手とドラフト3位ルーキー生海外野手。生海は右投げ左打ちで東北福祉大からホークスに入団したスラッガーだ。春季キャンプでは右肩を痛めるなど出遅れたものの、ウエスタン・リーグでは43試合に出場。打率.243、5本塁打、29打点の成績を残し、持ち前のフルスイングで2軍では4番として起用されてきた。

 チームは前半戦を43勝37敗2分けの3位で終了。貯金6こそ作ったものの、9連敗のまま、オールスターブレークに入った。後半戦はいきなりロッテ、オリックス、ロッテと上位チームとの対戦が控えている。9連敗中も8試合連続で2得点以下と低調だった打線に、新しい風を吹き込んだ形。生海も「思いっきり、全力でやるだけかなと思います。それがいい方向に行ったら」と意気込んでいた。

 2人の入れ替えにはどんな背景があったのか。森浩之ヘッドコーチは「血の入れ替えじゃないけど、刺激を与えるために生海と海野を1軍に呼んだ」と説明する。当然、ともに22日のロッテ戦(ZOZOマリン)で出場選手登録される予定だ。生海に関して「今まで4番も任されてきて、ある程度小久保(裕紀2軍監督)の信頼も得てきた。うまく1軍にすんなり入ってくれると思って呼んでいる」と期待を込める。

 1軍のチーム打率.246、得点数298はリーグ2位ではあるが、長打の面に課題が出ている。二塁打、三塁打、本塁打を足した「174」本は、西武の「171」に次いで同5位だった。「彼にどこまでできるのかわからないけど、2軍でやっていることを含めて、長打力もあるしということ」と森ヘッド。長打力を含めて、停滞した空気を変えるため、起爆剤になってもらうために生海を呼んだ。

「いろんな話を小久保監督ともしながら。ホーキンスやガルビス、アストゥディーヨっていう外国人を含めながら話をしたんだけど。結果的にまずは生海という話になったので」

 海野はウエスタン・リーグでは26試合出場で打率.216。「(甲斐)拓也が頑張ってくれているので。嶺井と谷川原の出場機会が少ない。これも入れ替えというところで、嶺井には2軍で打席に立たせてもらって。自分の調整も含めて、しっかりやってこいというところで海野と入れ替えた」と森ヘッドコーチは説明した。海野にとっては5月3日に抹消されて以来の1軍となる。

 甲斐拓也捕手はここまで80試合に出場。そのうち先発が77試合で、途中出場が3試合だった。嶺井は23試合で先発が5試合、途中出場が18試合。ここまで捕手としてスタメン出場をしているのはこの2人のみだ。後半戦も甲斐をメインに据えて戦うことは変わらないようで、海野の具体的な起用に森ヘッドコーチは「どっちみち2番手になるところ。大事なところなので」と明言した。

 また藤井皓哉投手も1軍に合流していた。左脇腹を痛めてリハビリ中の右腕。1軍に復帰する際にはリリーフとして昇格させる考えを藤本博史監督は示している。森ヘッドコーチは「こっちに合流させているけど、もう1回(ファームで)投げるんじゃないの? 動きを見ながら。そこは詳しく聞いていない。投げて、よければこっちということになる」と話していた。

(竹村岳 / Gaku Takemura)