昨オフの退団で考えたキャリアの“進退” デスパイネが漏らした本音…入団会見全コメント

ソフトバンク・デスパイネ【写真:荒川祐史】
ソフトバンク・デスパイネ【写真:荒川祐史】

ソフトバンク以外にも「台湾、メキシコ、ベネズエラ、あとはドミニカ共和国もオファー」

 ソフトバンクは25日、PayPayドームでアルフレド・デスパイネ外野手の入団会見を行った。昨オフにソフトバンクを退団した時の心境や、考えた自身のキャリアについて言及した。具体的にオファーがあったという国々とは……。会見の全コメントは以下の通り。

(テレビインタビュー)
――今の心境は。
「素直にすごくうれしく思います。こうやってチャンスを与えてくれたホークスに感謝しています。早くグラウンドに立ってチームに貢献したいので、早くコンディションを上げて1軍の試合に出られるように頑張ります」

――オファーを受けた時の心境は。
「キューバでプレーはしていたんですけど、オファーが届いた時は素直にうれしく思いました。戻りたい気持ちはあったので、すぐに戻りたいですとお伝えしました」

――今シーズンのバッティングの状態は。
「キューバでプレーしている時は調子が良かった。チームはプレーオフには行けなかったんですけど、自分の状態はよかったので、それを維持して日本でも頑張りたいです」

――今のコンディションは。
「とても疲れていて、とても眠いです」

――ホークスの今季の戦いはチェックしていたか。
「主にインスタグラムなどで見ていた。どういう成績なのかはビデオなどで見ていたんですけど。調子は良さそうなので、キューバで見ていてもうれしかったです」

――藤本博史監督との話は。
「ちょっと前に短いミーティングをさせてもらった。今後のプランやチームがどういう状況なのかと話をさせてもらった」

――今後のプランは。
「僕自身は努力してコンディションを上げていくだけ。監督、コーチが決めていただければ」

――久しぶりに選手と会って、どうでしたか。
「まだみんなには会えていないけど、直接対面で会うということはなかなかできなかったので。インスタグラムとかでみなさんの活躍は見ていたけど、直接会うっていうのは、コーチやトレーナーにも会えて嬉しかったです」

――シーズン途中での加入で、求められている役割はどう受け止めている。
「今まで自分が日本でやってきたプレーと同じようなことだとは思うんですけど、ホームラン、打点を期待されていると思うので。キューバでも準備をしてきたし、それを日本でもしっかりと表現できれば」

――ホークスというチームはどういう存在ですか。
「自分の故郷のような、キューバにいるような感じで接してくれる。コーチのみんなも、選手もそうですけど。ファンも良くしてくれて、故郷にいるような感じの、いいチームです」

――ファンの方々にメッセージを。
「リーグ優勝、日本一を目指して一生懸命に努力する。自分だけでなくチームを応援していただければと思うので、引き続き応援をよろしくお願いします」

――背番号は25番になりましたが、パフォーマンスは継続するのか。
「背番号は変わるけど、パフォーマンスは引き続きやっていきたいと思います」

(囲み取材)
――オファーが届いた時期は。
「6月上旬です」

――2月にキューバ代表としてホークスと試合をした時は、戻ってくるとは思っていなかった。
「その時はホークスに戻るイメージはしていなかったですけど、自分のコンディションをキューバでも維持して、ホークスじゃなくても、日本の他の球団からも、いろんなオファーを待とうという意識でした」

――退団して、もう一度必要とされることは選手冥利に尽きるのでは。
「期待されていると思うので、全てが完璧にできるように、これから努力していきたいです」

――背番号25番というのは。
「54番をずっと着けていましたけど、すごく思い入れがあるというわけではない。自分がグラウンドに出ていい結果を出すことが大事だと思うので、25番でも大丈夫です」

――ロッカールームは昨年と同じ場所ですか。
「まだどこなのかは聞いていないです」

――どれくらいホームランを打ちたいですか。
「ゴールというか、この数字というのは出さずに。自分のコンディションを高めて、打てるだけ打っていきたいです」

――誰と再会するのが楽しみですか。
「コーチも選手も、みんなに会えてすごく嬉しかったです。直接会えることはなかなかなかったので」

――シーズン途中からの入団というのは難しさもあるんですか。
「いつもはシーズンの最初から出ていて、途中からというのはやったことがないんですけど。自分は長いこと野球をやってきていますので、すぐアジャストできると思います」

――試合はいつ頃から出られそう。
「自分自身がいつっていうのはわからないですけど、ちょっと動いてみて。試合に出てみて、あとは監督とコーチが決めると思うので。しっかりと準備していきたい」

――チームの活動をSNSで見ていると話していたが、外国人の野手が苦しんでいることは知っていたか。
「外国人選手がうまくいっていないということは知らなかったです。主にインスタグラムだとは言いましたけど、いいことしか書いていないので。ビデオで見たりとかして、いいイメージしかなかった。あとは、主に日本語なので、よくわからないです」

――パ・リーグで再戦が楽しみな投手は。
「ほぼ全員と対戦したことがあると思うので、これという投手はいないです。新しい選手が入っていると思うので、そういうところを研究してやっていきたいです」

――ホークスを退団する時に、自分のキャリアを終わらせることは考えなかったか。
「まだ37歳なのでできると思っていましたし、日本以外でも台湾、メキシコ、ベネズエラ、あとはドミニカ共和国もオファーがあったので。まずは現役を続けていく意思でした」

――自分を突き動かす思いは。
「第一に野球が大好きだということ。大好きな野球を長くできるように、できるだけ長くプレーできるようにやっていきたいです」

(竹村岳 / Gaku Takemura)