背中を押した「感情を出していけ」 尾形崇斗を苦悩から救った斉藤和巳コーチの存在

ソフトバンク・尾形崇斗【写真:竹村岳】
ソフトバンク・尾形崇斗【写真:竹村岳】

尾形を悩ませた周囲の声「声出しすぎ」「投げた後に吠えるな」

 1人でも自分を信じてくれる人がいるなら、それでいい。2軍から1軍昇格を狙うソフトバンクの尾形崇斗投手が結果で恩返ししたい存在がいる。「すごく頼もしい」と心から信頼する斉藤和巳1軍投手コーチだ。2軍ではクローザーや、時にはイニングまたぎも重ねるなど1軍を想定した登板をする中で、心がけていることがある。

 ある日のこと。トレーニングをしていた際に、斉藤和巳投手コーチと顔を合わせる機会があった。2022年の秋季キャンプは尾形はリハビリ組にいたため、斉藤和コーチに直接ボールを見てもらったことはなく、この時に初めて2人で20分ほど会話したという。そして、力強く背中を押された。

「お前のいい時はダイナミックに投げたりとか、自分を最大限に表現しようとしているところって言われたんです。マウンドの姿が一番いいところだろと言われて、ハッと気づきました。支配下になった時のピッチングと、去年や一昨年のピッチングを見て、おとなしくなっている印象があると言われたんです。今までそういうふうに言われたことがなかったので、新しい気付きでした」

(竹村岳 / Gaku Takemura)

CATEGORY