増田の昇格明言、不振の正木は「このまま50打席やっても…」 藤本監督のコメント全文

ソフトバンク・藤本博史監督【写真:荒川祐史】
ソフトバンク・藤本博史監督【写真:荒川祐史】

増田は18日の2軍戦でも2本の二塁打「状態いいんで」

■西武 ー ソフトバンク(18日・東京ドーム)

 ソフトバンクは18日、東京ドームで西武と対戦する。試合前に報道陣に対応した藤本博史監督は19日から増田珠内野手を1軍昇格させると明言。不振に喘ぐ正木智也外野手の2軍降格の可能性も示唆した。指揮官の試合前のコメント全文は以下の通り。

――今日の相手の先発は平良投手。
「球種はたくさんあるんでね。球が強いピッチャーというのが、まずイメージなんで強い球をどうやって打ち返すかっていうところですね。内を狙うのか、外を狙うのか。オープン戦はツーシームとかちょっと投げられとったんでね。基本的には外なのかな。内を狙う人は内を狙うで、はっきりしないとね。全部打ちに行っていたら、そう簡単に打てないと思うから」

――いいピッチャーからどう得点するかというところ。
「そうですね、みんないいピッチャーですよ。岸もいいピッチャーですよ。負けているのは各チームのエース級だからね。だから今日は何とか打って勝ちたいですね」

――増田選手の入れ替えは。
「今日呼ぶよ。試合終わってこっちに来てると思う。今日の登録はないけど、明日登録で。状態いいんで、今日も2本二塁打打っていたんでね」

――増田選手は代打としてか、それとも頭からか。
「それは分からないです、まだ。上林もちょっとよくなってきてるし、まだ全然内容的には悪いんやけど、正木にももう1回チャンスをやりたいし。(正木は)内容が悪すぎるよね。ヒット出ながらの内容が悪いならいいんだけど、内容が出ないまま、なんかもう気持ちが焦っているのか、どんどんどんどん沈んでいくような感じだもんね」

「それだったらファームでもう1回やったら、その後またチャンスをあげられるわけだから。開幕から50打席とは言ったけど、こういう内容だとは思っていなかったからね。もうちょっとオープン戦、キャンプを見たら、普通にいって2割そこそこで、使ってみようかとなるのに、全くの打席で状態悪いまま50打席やっても意味ないからね。元に戻してやるっていうのも考えないといけないのかなっていうのを。まだ決定しているわけじゃないけどね」

――技術的に狂っているのか、精神的なものなのか。
「技術も精神的にも両方じゃないですか。タイミングが取れてないですもんね。全部速い球に差されている状態だから。バッティングコーチも言ったんですけど、その辺もっと早めにタイミング取ったらどうかというところも話してるんですけど、いざ試合になったらね、やっぱり打ちたい打ちたいが先にいってしまうっていうところがあるんじゃないかなと思いますよ」

――練習と試合でも変わる。
「練習もよくないよ。こっち(三塁側)にファウルするでしょ、試合になったら。あれが練習でもあるっていうことはよくないと思うよ。『はい打ってください』っていう球をここにファールする自体がおかしいからね」

――この状態で50打席あげても本人のタメにならない。
「今だったらね。それだったら1回、2軍でやって状態いい時に上げて、また連続で使ってあげるとかいうことできるんでね。その辺はちょっと今、コーチ陣とも考え中です」

――増田選手との比較になる。
「明日が(左の)隅田だからね。(増田の)状態がいいんだったら、状態の悪い正木をそこでいくより、増田でいった方がいいのかなとは思うし。前も言ったように代打のところで増田は1打席でも集中できるんで。2ストライクからでもしつこいバッティングができるんで、代打でも使えるかなというところ。増田の名前は前からずっと挙がっていたんだけどね。今日もオリックスの曽谷から二塁打打って、最後の9回にも右中間に二塁打打っていた。ああいうバッティングができるんだったら代打でも行けるんじゃないかなと思います。どっちも考えてます」

――石川投手は先週、腰の違和感がありました。
「腰は全然問題ないみたいですよ」

――愛斗選手と外崎選手が警戒するところ。
「山川と源田がいないから、西武も大変だと思いますけど、外崎と愛斗の2人だけじゃなくて、全員注意しないと。平良くんからはそんなに点は取れないと思いますから。石川に先に点をやらないというピッチングしてもらえれば、一番最高ですね」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)