ドラ4大野稼頭央は「かわいい感じ」 4軍戦でコンビ組んだ高卒ルーキーバッテリー

ソフトバンク・大野稼頭央【写真:上杉あずさ】
ソフトバンク・大野稼頭央【写真:上杉あずさ】

高校時代には対戦経験もある大野と盛島が感じた課題と収穫

 ソフトバンクのドラフト4位ルーキー大野稼頭央投手が11日、タマスタ筑後で行われた四国ILの香川との4軍戦でプロ入り初先発した。2回を投げて2安打1失点、最速142キロだった直球と変化球のコンビネーションで持ち味も見せたが、納得のいく内容とはいかなかった。

 初回、先頭打者を2球で追い込みながら四球を与えた。次打者からは三振を奪ったものの、さらに安打で2死一、三塁のピンチ。ここで一塁に牽制球を送り、一、二塁間での挟殺プレーとなる間に三走が生還、1点を失った。2回も先頭打者を2球で追い込んだが、そこから安打を許した。2イニング続けて先頭打者を出塁させたことで、試合後は反省の言葉が口をついた。

「結果的には1失点で終われたんですけど、内容で言ったら、2イニングとも先頭バッターに苦しんで、四球とヒットでどちらも出してしまいました。先頭をいかに打ち取るかが大事だと思うので、イニングの先頭の入り方っていうのをもう1回見直していきたいです。そこはコーチからも言われましたし、先頭バッターをまず打ち取るっていうのを意識してやっていきたいです」

 ドラ4ルーキーにとっては、プロ入りしてから4試合目の実戦登板だった。前回、初めて複数イニングを経験し、今回が初先発。計6イニングを投げてきて、今回初めて失点した。毎回課題も出るが、「緩急はすごく生きているなって思います。高校の時以上に、緩急をうまく使えて投げられている感じはあるので、そこは引き続きやっていきたいです」と手応えもある。

 大野と初めてバッテリーを組んだのは、育成ドラフト14位で入団したルーキーの盛島稜大捕手。大野の緩急について「リードしていて面白い。カーブがめっちゃ遅いんで」と言う。初回、先頭打者へ投じた初球のカーブは97キロ。110キロ台後半の変化球は「(カーブと)似た軌道ですけど、スライダーです。カーブよりちょっと速い、みたいな感じです」と明かす。緩い球の使い分けに、捕手としてはリードのしがいもあるようだ。

「(大野)稼頭央のいいところを引き出すっていうのが、今日意識していたところなんですけど、もうちょっと真っ直ぐが多めでもよかったのかなと思いました。また今度組む機会があれば、もっといいところを出せるようにしていきたいです」と“高卒ルーキーバッテリー”を組んだ盛島もまた、手応えと課題の両方を感じていた。

 大野と盛島は、高校時代に鹿児島・大島高のエースと沖縄・興南高の4番として対戦経験がある。盛島は「高校の時、(大野はマウンド上では)めっちゃオラオラ系っていうか、そんな感じだったのでクールなのかと思っていたんですけど、めっちゃかわいい感じです」と笑う。持ち味の強肩で盗塁を阻止し、大野を助ける場面もあった盛島。昨日の敵は今日の友。高卒同期のバッテリーが課題と手応えを感じた一戦だった。

(上杉あずさ / Azusa Uesugi)