ビジョンに映る「打撃一閃」 近藤健介が長谷川勇也コーチの演出を“継承”したワケ
長谷川勇也打撃コーチの代名詞「打撃一閃」を今季は近藤が演出として使用
師匠の生き方の全てを、プレーで受け継ごうとしている。ホークス加入1年目の近藤健介外野手だ。開幕から結果を出し続け、5試合を終えて打率.421、1本塁打、7打点と打線の核として5連勝のチームを牽引している。5日のオリックス戦(京セラドーム)でも3打点と活躍し「勝ちゲームが続いていましたけど、早い段階での先制点はなかったので。そういう意味でもよかったと思います」と振り返っていた。
近藤が本拠地PayPayドームの打席に入る前、バックスクリーンの大型ビジョンには「継承」「打撃一閃」の文字が映し出される。「打撃一閃」と言えば、長谷川勇也打撃コーチの現役時代にもビジョン演出に用いられていた代名詞だ。長谷川コーチを「師匠」と慕う近藤が同じ言葉を受け継ぐ形で、本拠地PayPayドームの打席へと向かっている。
近藤は昨季オフに海外FA権を行使した。各球団と交渉が進む中で、ホークスとの交渉の席にフロント陣と同席したのが長谷川勇也打撃コーチだった。近藤も入団会見の場で「長谷川コーチはホークスの厳しさや重圧、厳しい面もお話をいただいて。そういう存在がいるのは僕の中では大きいと思っています」と話すなど、鷹入りの決め手と語るほどの存在だ。
(竹村岳 / Gaku Takemura)