春季キャンプMVP→OP戦打率.100…藤本監督は正木の状態に「開幕にいないかも」

ソフトバンク・正木智也【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・正木智也【写真:藤浦一都】

巨人とのオープン戦で有原航平投手が先発

 ソフトバンクは16日、巨人とのオープン戦(PayPayドーム)を迎えた。試合前に藤本博史監督が取材に応じた。一問一答は以下の通り。

――若手の緊張感は。
「あまりないね。今の時代だからね」

――有原航平投手、ジョー・ガンケル投手らが登板する。
「今日2人は前回と違った投球をしてもらいたいと思いますし、やってくれると思います」

――17日のDeNA戦からは本番だと言っていたが、試合後にミーティングをして方向を決める。
「WBCのメンバーが帰ってこないからね。試合の打席数が減るだけですね。DeNA戦からは本番モードで、守りのところで最後に代わるかもしれないけど。2打席で交代とかは考えていないです」

――WBCのキューバ代表が準決勝に進出した。
「ね。(モイネロが)いつ帰ってくるのかわからないね。困ったもんやね」

――オープン戦での登板は難しそう。
「投げられないでしょう。向こう(米国)で終わって、一回キューバに戻るんでしょ? 知らないけど。心配やね」

――開幕1軍には入れる?
「当然考えています。時差ぼけとかで、いつこっちに帰ってくるのかわからないからね。それがはっきりしないとさ。2軍で一回投げるとか、検討もつかないから。いつ帰ってくるのかだけでもはっきりしないとさ」

――オープン戦は難しい?
「オープン戦は無理ですよ。26日までなんだから」

――キューバが決勝までいったパターンも想定すると思うが、いきなり8回を任せる?
「そこはわからない。時差ぼけとかも当然、それがいつ帰ってくるのかわからないと無理でしょう」

――ひとまずファームで投げさせることに。
「そういう感じになるでしょうね」

――15日に登板したロベルト・オスナ投手は。
「首もどうもないみたいです。まだまだ上がるでしょう。まだ余力ある感じで投げているから」

――海野隆司捕手が合流した。
「渡邉陸も打てない、守れないというところで。熊本(14日)でスタメンして、あれだけパスボールしていたら投手がかわいそうだし。もう一回やってこいということですね」

――第3捕手の競争。
「甲斐がメインでいるわけですから。その次が嶺井なのか海野なのか、あるいは谷川原なのか。昨日は谷川原もパスボールはありましたけど、7回まではすごくいいリードしていたので。その辺は評価していますよ。二盗も刺していますから」

――メンバーも絞り込む。
「絞り込むというか、ここにいるメンバーが2軍に行くとかないから。メンバーも17人くらいしかいないんだから。WBCのメンバーが帰ってくるまではこのメンバーで最後までいくわけですからね。絞り込むと言っても、ただ試合のスターティングメンバーに名前が出てこないだけ。2軍にすぐいかせるのはないです。昨日2人いっているので」

「あとはアストゥディーヨが状態が上がってきたら、何試合か呼んでみるのは考えていますけど、その時は入れ替えする予定ですけど。こないだも言いましたけど、オープン戦でいるメンバーで1年間、とりあえずは戦っていかないといけないと考えています」

――高橋礼投手も1軍で投げる予定は。
「ありますよ」

――近々ですか。
「今日は入っていない。北海道じゃないですか? 北海道は入っていないか。どこかで投げると思うよ」

――中継ぎで、ですか。
「中継ぎのテストもしておこうということで。一応、先発の候補ですよ。6番目の候補ですよ、武田くんも」

――悩ましいですね。
「ですね。でも候補であって、1年間の6人じゃないですから。1年間では8人、9人が必要になってくるわけですから。その中のメンバーですから。今6人決めるのは、今状態のいい6人を決めようとやっているわけであって。それが決定ではないですから。シーズンに入っていい形で投げてくれたらそのままいくでしょうけど。1年間そんなことないでしょう」

――コートニー・ホーキンス外野手がアーリーワークに参加。
「昨日のバッティングしていたら、出た方がいいでしょう」

――以前、速球への対応が必要と言っていた。
「必死にやっているんじゃないですか。若い選手がここまでいいアピールできなかったので、逆にガルビスが若い選手よりがむしゃらに頑張っているんじゃないか。すごくなんとかしようという気持ちが打席で見えます。ああいうのが若い選手にほしいのはありますどね」

「結局はWBCのいったメンバーが帰ってきたら、そのメンバーに取られてしまうということでしょう。向こうにいっているメンバーがきたら、あいつ調子いいから……とか、なってもらった方が、こっちはありがたい。ならなかったですね、ここまでね」

――三森大貴内野手に光はさしている。
「光はさしていない。まだわからないです。ヒットは出だしたね」

――15日に育成・川村友斗外野手の支配下は「なかなか難しい」と言っていたが、左打ちの外野手の層が厚いからですか。
「俺はわからない、それは。難しいこと聞くな、俺に」

――正木智也外野手に結果が欲しい。
「左のいいバッターが多いので、右のいいバッターに出てきてもらいたいのはありますね。リチャード、正木。リチャードもあれだけ得点圏で打てないとか、直近9打席で6三振とか、使いづらいですよね。正木もキャンプが良かったから、やってくれるものだと思って。当然、人間って波があるわけですから、今は悪いところに来ている。オープン戦で上げてもらわないと、正木も開幕にいないかもわからないですね」

(竹村岳 / Gaku Takemura)