全て“お蔵入り”となった優勝取材…西田哲朗広報が明かす2022年優勝争いの舞台裏

  • 記者:竹村岳
    2023.03.06
  • 1軍
ソフトバンク・西田哲朗広報【写真:竹村岳】
ソフトバンク・西田哲朗広報【写真:竹村岳】

優勝準備に追われた最終盤の1週間は「毎日寝られない日々でした」

 ソフトバンクは3月に入り、オープン戦でシーズンへの準備を重ねている。選手は事あるごとに「去年の悔しさをぶつけたい」と口にするが、裏方さんたちも昨季、同じように苦い思いを味わった。チームを見守ってきた西田哲朗広報は「今年は優勝して、広報としての仕事をしたいです」と、スタッフも優勝を目指して日々を過ごしている。

 2022年、チームは76勝65敗2分けで惜しくも優勝を逃した。選手たちはもちろんだが、チームにとっての最高の瞬間を世間に届けることができなかったことは西田広報にとっても悔しかった。ぶっちぎりの優勝ならともかく、ギリギリの戦いの中で「これだけゲーム差がないと、選手は本当に優勝に向けて話すわけなので…。選手も優勝の現実味が帯びてこないと話すことも話せない」。優勝用の取材を選手に受けてもらうタイミングは非常に難しいものだった。

 リーグ優勝やオールスターといった節目、節目のタイミングでは事前にテレビや新聞、各メディアは企画を準備し始める。あらゆる媒体とのやり取りで「毎日寝られない日々でした。試合が終わってもその作業ばかりで」。ナイターの後に睡眠時間を削って、準備と作業に向き合えたのは、自分自身のプロとしての自覚と、優勝という最高の瞬間をファンに届けたかったからだ。

(竹村岳 / Gaku Takemura)