注目集まる“7回の男”は? 藤本監督が挙げた6人の候補、開幕へ見えてくる陣容

ソフトバンク・藤本博史監督【写真:竹村岳】
ソフトバンク・藤本博史監督【写真:竹村岳】

広島とのオープン戦がスタート…先発は大関友久投手

 ソフトバンクは4日、広島とのオープン戦(PayPayドーム)を迎えた。試合前に取材に応じた藤本博史監督の一問一答は以下の通り。

――オープン戦が始まり、開幕までどんな期間にしたい。
「去年ね、頑張った選手は調子を上げないと、うかうかできない。まだオープン戦なんで、開幕まで1か月近くあるので。そこで状態を上げてもらわないと困るので。2軍戦も当然あるんで、状態が上がっていない選手は、2軍戦にも出てもらって、状態を上げてもらうということ。レベルの高いところでね、競争してもらった方が、当然チームとしてはいい。そういう形にしていきたいと思います」

――メンバー構成はどう考えている。
「ここからはとりあえずレギュラー候補がどんどんどんどん日替わりになると思いますけど。ガルビスも今年調子いいので、あとはホーキンスとアストゥディーヨがどれだけできるかっていうのも見ないといけない。今月半ばぐらいから、そこそこいいピッチャーが出てくると思うので。その辺のピッチャーとどういうふうに対応できるかが一番ポイントになってくると思う」

「とりあえずは状態をそこまでにみんな上げていきたいと思うので。できるだけ若い選手は、このオープン戦からヘトヘトになるまで、朝から晩まで野球するかもわかりません。ナイターやったら2軍の試合に出て、こっちにくる。そういう形になるかもわかんないけど、とりあえず状態を上げてもらうために、こっちはいろんな考え方をするだけです」

――例えば、今日結果を出した選手が明日も先発したり。
「今日打ったから明日も出るとか、そういうのじゃなくて。もうある程度のね、レギュラーって9人ですからね。9人じゃないので、今は。15、6人いるので。その中で状態のいい選手をどんどん、上げてもらったらね。その中で開幕スタメンというのを当然考えます。当然1年間を考えたら、ここにいるメンバー全員でやらなきゃいけないんだから。当然、怪我人も出てくるし、そういうところはここでいるメンバー全員でやっていかないといけない」

――キャンプ中、三森大貴内野手は状態が悪かった。
「上げてくれるでしょう。ちょっと(侍ジャパンとの)壮行試合でちょっと残念な結果だったけどね。あのまま終わるわけないと思いますよ。それはもう信じてるんでね。ただ、状態が上がらなかったら試合にも打席にも立てないということで。そういうときにやっぱり2軍の試合で打席をもらうとか、そういうことも考えてますよ」

――選手を絞っていく目処は。
「まだまだ時期じゃないでしょ、今日から始まるわけですから」

――柳田悠岐外野手の状態は。
「これから上がっていくでしょう。あれだけ実績のある選手だし」

――心配ない。
「怪我さえね、体調さえ良ければ間違いなくやってくれると信じてますからね」

――ピッチャーの開幕ローテーションを決める目処は。
「難しいね。一応、候補的にはね、キャンプでも言ったけど、9人から10人候補いるんでね。決まっているのは開幕投手と、裏の頭だけやったんで。あとはここでいろいろ投手コーチと話しながらね。状態がいい選手をはめていきたいなというのは、中旬にはね、ある程度もう決めないと。先のね、ローテーションのところがあるので。最初の6連戦というところははめていきたいと思います」

――10日の西武戦(ベルーナドーム)には選手は全員連れていく。
「そこには全員連れて行く予定ではありますけど、まだわかんないですね」

――中村晃の容態は。
「インフルエンザでもコロナでもない。なんか胃腸炎みたいな形で、体調悪い。昨日練習やってるし、今日も出てきてるんでね。試合はどうかわかんないけど、練習さえやっておけばね。体調さえ戻ればできると思う。このキャンプずっと状態良かったんだよね。ちょっと大事にやっていこうかなと思います」

――2番手の藤井皓哉投手も早めに開幕ローテに決めたい。
「そうですね。早めにはめたいと思うとなかなかね。やっぱりあと4枠ですよね。今度は1週間に5試合になってしまうんでね、誰かがまた飛んでしまう。野手もそうだけど、1年間というのはそのメンバーでとりあえずみんなで回ろうということで考えてるんで。はめてもそれが、1年間フルに回るわけじゃないんでね。対戦相手の相性とかも当然あるだろうし。そういうのも考えながらやっていかないと仕方ないのかな。まだこの人がどうのこうのっていうのはまだ見えてきてないですよね」

――7回の争いは。
「又吉、松本、泉、甲斐野、嘉弥真、津森、全員」

――松本裕樹投手は。
「松本も何イニングか投げたけど、球自体は悪くないからね。この間、源田にも打たれたけど、あれは源田がいいバッティングしたわけですから。そんな100%、全員が抑えるわけじゃないからね。その辺はあまり心配していません。又吉も状態が上がってきているし」

――激しい競争。
「そうですね。7回を決めてもね、絶対1年間を考えたら、6回、7回は違うメンバーになるわけですから。そこはやっぱりいいものが残るということで考えてくれればいいんじゃないですか」

――野手の開幕スタメンを悩んでいるのは、どんな部分。
「わからない。言ったらいろいろ言われるから言わない」

――悩んでいるというのは。
「DHと外野のポジションは柳田と近藤で回すっていうだけ。あとの7つのポジションは、当然若い選手もチャンスあると思います。今ここにいる、今いる選手全員でね、1年間戦っていくんで。開幕スタメンだからレギュラーっていうわけでもないと思います。いいものを使っていくというだけです」

――外国人選手は守らせる。
「はい。DHは考えていません」

――守る方が彼らにとって結構リズムが良くなる。
「リズムってまだわかんないからね。ホーキンスとアストゥディーヨに関してはね。隔日で活躍してくれてるから、どっちが本物かわからない。アストゥディーヨも三振はしないけど、チャンスでパカパカ上げているからね。ホーキンスも、3本打ったと思ったら全く打たないとか。まずは日本の投手に慣れるってのいうのも大事かなと思うんです。まだ外国人のところはちょっと全くわかりません」

(竹村岳 / Gaku Takemura)