状態が上がらなかった原因は“練習しすぎ”? 東浜巨がロッテ相手につかんだ浮上のキッカケ

ソフトバンク・東浜巨【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・東浜巨【写真:藤浦一都】

ロッテ戦に快勝…東浜巨投手が1回無失点「ここから調整していければ」

 ソフトバンクは28日、「2023球春みやざきベースボールゲームズ」でロッテと戦い、7-0で勝利した。2番手で登板した東浜巨投手が1安打1四球と走者を出しながらも1回を無失点。最速は148キロだった。降板後のコメント全文は以下の通り。

(テレビインタビュー)
――今日のテーマは。
「一番は真っ直ぐの出力。強さ、速さは出していきたいところではあったので。そういう意味ではスピードも出ていましたし、球自体も荒れていましたけど、出力だけ見れば、ある程度はできた。ここから調整していけば、問題ないのかなと思います」

――真っ直ぐ中心でいくことがテーマだった。
「それもありますし、荒れていたので。そういうところはマウンドでしっかり合わせていくこともゲーム。そういうところも感じながら投げることができたので、内容自体は悪いですけど、それ以上に収穫はあると思います」

――何割くらいの状態。
「スピード自体、体のキレ自体は出てきたので順調にはきていると思います。あとは対打者というところで細かいところを詰めていく1か月にしたいと思います。その段階に入ってきているので、今のところ順調にはきていると思います」

――渡邉陸捕手と降板後に会話をしていた。
「今日受けてみての陸の感想と、僕の感覚のすり合わせというところです」

――キャンプの収穫と課題。
「一番はブルペンで投げることもできたので、怪我がないことが一番の収穫かなと思います。体自体もやっと上がってきましたし、そういうところはこの1か月でやることはできたと思います。あとは試合の感覚。変化球も含めて、コントロールも含めて細かいところの修正はしていかないといけない。そこが今後のオープン戦に向けての課題だと思います」

――今後に向けて。
「しっかりと段階を踏みながら、開幕した後のことも考えながら状態も上げていきたいと思います。1日1日が大事になってくるので、目的を持って、それを潰していきながら、開幕を迎えたいと思います」

(ペン囲み)
――やっと状態が上がってきたと。
「そうですね。スピードが出てこないというところは自分の中でももどかしさはあったので。でも、前回の紅白戦から徐々に感覚はつかんできましたし。コントロールとかそういうところに関しては、今日は腕が振れすぎて制御できていなかった。振れること自体が前進なのかなと思います」

――紅白から今日まではどんな取り組みを。
「一番はトレーニングを継続しながら投げる。対打者になってくるので、真っ直ぐのラインもそうですし、出力もそうですし、そういうところに重きを置いて、投げる方に特化してというか、そういうことを考えてやっていました」

――腕が振れすぎるというのは良くないことか。
「実戦ではどれだけのスピードボールを投げても、コントロールが定まらなかったらゲームにならないので。これがしっかりコントロールできるようになって、体とアジャストしていくことが大事なこと。でも振れないよりは、振れずにいくと、よりドツボにハマるというか、そういう経験もしてきているので。そういう意味では、今日の登板はちょっと荒れてはいましたけど、安心した部分があります」

――出力が上がらなかった原因は。
「色々考えたんですけど、オフに練習しすぎたな、と。理由はそこなのかなと。12月の序盤からやっていましたし、そこを考えると一回落ちる時期がそのタイミングであったのかなという自分の分析。あとはユニホームを着て投げていく中での、合わせていく段階でのちょっとした誤差だと思うので。そういうところかなとは思いますけど」

――キャンプインでは疲れがあった状態だった。
「今思えば、ですね。それはあったのかなと思いますし。でもユニホームを着てみんなと練習する中で、体がなじんできた感じですね」

――それだけ懸ける思い、責任の表れ。
「いや、まあ……。でもやっていることは身になってきていると思いますし、まだまだやらないといけないこともあるし。残り時間、1か月ありますけど、無駄にはできないと思いますね」

――上がり目は感じている。
「はい。前回の紅白から少しずつ上がってきているので。あとは細かいところ。僕はコントロールも大事にしないといけない投手ですから。そこをしっかりと修正できるように、次の登板に向けてやっていきたいと思います」

――動作解析の成果は。
「まだまだかなと。シーズンを通してやっていって、どうかなというところなので。でもばらつきが大きいのはそういうところも含まれていると思うので。詰めていけたらと思います」

――開幕への逆算は。
「まだどこで投げるのか正式に言われていないですし、確定しているわけじゃないので。しっかりと調整していきたいと思いますし、そういう段階にも入ってきていると思うので」

――開幕ローテ入り。
「そこを考えながらやっていきますし、開幕してからどんどん良くなっていく。そういうイメージを持って、ここから本当に上げていくだけかなと思います」

――ブルペンではチェンジアップも練習してきたが、今日は投げたか。
「今日は投げる状況じゃなかったので。自分の状態がですね。真っ直ぐを制御できていなかったですし、そこですね。今後はイニングも増えていくと思うので」

――例年だと宮崎ではもう少しイニングを投げているイメージだったが、今年は。
「イニングは言われているだけなので。でも開幕が1週間後ろなので、そのぶんオープン戦も投げる機会は増えると思うので。ペース自体は多分、去年とほとんど変わっていないと思います。ただ時期がずれているだけで」

――ロッテは開幕カードで対戦する。今年のロッテの印象は。
「新しくポランコ選手とかが入ってきて、今年は今年でいい打線になるのかなと思います。今日は若手が多かったので、なんとも言えないですけど。いいチームに変わりはないので、そういう相手に投げられてよかったと思います」

――真っ直ぐが荒れていた中でもシンカーは制御できた印象を受けた。
「いや、そうでもないですよ。ゾーンにだけ投げていた感じなので。これがもうひと段階、ふた段階、上がっていければ、上げていこうかなと思っています」

(竹村岳 / Gaku Takemura)