「コントロール自体に不安はない」キューバ打線を3回零封…高橋礼のコメント全文

ソフトバンク・高橋礼【写真:福谷佑介】
ソフトバンク・高橋礼【写真:福谷佑介】

紅白戦で抱いた違和感「自分が思っているより打者の反応がよくなかった」

 ソフトバンクの高橋礼投手が23日、今季初の対外試合となったWBCキューバ代表との練習試合で好投した。先発マウンドに上がると、3回を投げて1安打無失点。無四球と昨季からの課題だった制球面での不安もなく先発ローテ入りへアピールに成功した。降板後の高橋礼のコメント全文は以下の通り。

(テレビインタビュー)
――どういう心境で臨んだ。
「前回の紅白戦で長打を打たれたり、自分が思っているより打者の反応がよくなかったので、それはなんでかなと考えて、しっかりと確認して、修正して、ゼロで今日は終わろうと思って臨みました」

――投げてどうだった。
「ブルペンではフォームのことに集中して、ゲームではバッターとの対戦、配球とかそういった部分に意識をおいて投げて、マウンドで自分が1人で戦うんじゃなく、しっかりとゲームを作るというところを意識して投げたのがいい結果に繋がったと思います」

――結果として良かった。
「ツーボールというのが少なかったのが一番良かったかな、と。バッターもどんどん振ってきますし、真っ直ぐに対応してくれるバッターが多いので、そこでしっかり2球以内で勝負を決められたのが大きかったのかなと思います」

――今日は初めはストレートが多かった。
「3イニングっていうのは決まっていたので、いいボールから選択して、ゼロで終われるようにと、そういう話し合いはしました」

――2回以降は変化球も交えて。
「そうですね、やっぱり2回からは真っ直ぐを狙ってくると思うので、そこは陸と、キャッチャーと相談して、初球の入りはスライダー、シンカーでっていう感じで的を絞らせないという配球も今日、バッターとの勝負に集中できたからかな、と思います」

――キューバ打線への攻め方も考えた。
「真っ直ぐに強いバッターが多いんで、真っ直ぐ一辺倒にならないように、投げるなら、もう勝負にいくつもりで、高低をしっかり使うというのが外国人には有効かな、ということで、ゲーム中にも話をしていたので、高低をうまく使ったピッチングをできたのかなと思います」

――デスパイネとの対戦は。
「やっぱり雰囲気もありましたし、若干意識はしましたけども、自分の立場はそういう立場ではないので、しっかり1人のバッターとして勝負することを心がけました」

――インコースに投げたのは意図的に。
「そうですね、真ん中でいいかなっていうか、強いボールをとりあえず真ん中にしっかり投げたかったんですけど、それがちょっとインコースに行った感じですね」

――キャンプも終盤に。
「キャンプだけで練習というのは終わらないんで、常に練習からフォームというのをよくしていかなきゃいけない部分でもあるので、また前回の紅白戦からフォームの直したい部分っていうのが見つかったので、そこを今日は修正して、それがしっかりと次の試合でも再現できるようにしていきたいです」

――この先の意気込みを。
「日本のバッターの方がもう少し淡白じゃない、キューバの方が淡白ではあったのかと思うので、球数粘られてもしっかりと根気よく高低っていうのをしっかり使って投げられればいいと思います」

(ペン記者囲み)
――同じような球速で変化していた。
「真っ直ぐですけど、コースによって若干動かしているという感じですね」

――球の強さは。
「そうですね、しっかり詰まらせたり、変化球もうまく使える真っ直ぐっていうのができてきているのかなというふうに思うんで、あとは前回の紅白戦で自分が思ったような真っ直ぐの反応ではなかったっていうところの修正をもっとできていければな、と。意識しなくてもできるぐらいそのフォームを再現できればいいですね」

――どういう反応が欲しかった。
「高めの真っ直ぐでファウルを取りたかったのに、柳町に真ん中高めの真っすぐを逆方向へ返されたのが、結構自分的には『なんでだろうな』みたいな感じに思ったので、聞いてみたら『ちょっとボールが長く見える』みたいな感じの反応だったんで。いろいろ今まで勉強したこととか、映像を見返して、これがもう少しこうなった方がいいなというのが分かったので、そこの修正をしました」

――フォーム的な差はどこに? リリースポイント?
「そうですね、結果的にリリースポイントが前なのか、後ろなのかっていうところは、かなりバッターにとっては大事になってくるかなと思います」

――フォーム全体を修正しないといけない。
「結果、リリースポイントが前になったっていうふうに思っているんで、そう考えるとフォーム全体なのかなと」

――コントロールには不安はない。
「コントロール自体に不安はないですけど、もっともっと緊迫した場面とか、ランナーを溜めた場面、ここは1点も取られたくないっていうときに、自分のピッチングできるかっていうところは大事になってくるんで、そこをオープン戦でしっかりと投げれるような準備をしていきたいと思います」

――真っ直ぐが強いからカウント有利に行ける。
「そうですね、カウントが若いときはもう本当に真ん中の真っ直ぐでもいいんで。それが強ければファウルになるんで、そこをビビって、コースに投げなきゃと思ってボールになると、やっぱりツーボールとかになってしんどくなるんで、そこがやっぱり今年は違うかなともいます」

――対外試合になると結果重視になる。
「もちろんです。監督がいい意味ですごく分かりやすいというか、この人とこの人、この人が開幕ローテに入るんだなっていうのは大体分かるんで、全部話してくれるじゃないですか、包み隠さずに。それは自分でも理解しているつもりですし、逆に言えば昨日監督から『本当にチャンスだよ』というふうな記事を見たんで、それもまた事実だなというふうに思うんで、そういうふうに分かりやすくここがターニングポイントなんだというのを思えるような監督なのかな、と。だから今日はしっかり投げておかないと、次に繋がるピッチングをしないとなと思っていました。キャンプ中に、紅白戦も何試合もありますし、そこでどれぐらい誰が評価されるかわからなかったんで、何とも言えなかったですけど、昨日の記事を見て『あ、そうなんだ』と。なので、今日はちょっとゼロで、フォアボールもゼロでっていう感じで強い意志で投げました」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)