対外試合が「怖いです」 栗原陵矢が抱える不安「1試合、何もなく終わってくれたら」

ソフトバンク・栗原陵矢【写真:竹村岳】
ソフトバンク・栗原陵矢【写真:竹村岳】

23日にWBCキューバ代表と練習試合、チームとしても今季初の対外試合

 ソフトバンクの栗原陵矢外野手が22日、今季初の対外試合を前に心境を明かした。23日には、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のキューバ代表との練習試合に出場予定。故障からの完全復帰に向け、現状は――。一問一答は以下の通り。

――23日に確認したいことは。
「いや、怖いですね。怖いというか、不安ですけど。無事、明日一日が終わればいいなと思っています」

――その中で結果を求める。
「明日は結果というよりも、試合を無難に終わりたい気持ちの方が大きいです」

――試合の感じを取り戻す。
「試合感とかもないです。本当に、1試合。何もなく終わってくれたら嬉しいです」

――紅白戦にも出場していたが、下半身は気にせずプレーできているのか。
「いやいや、ありますよ。すごく走っている最中とかずっと考えていますし。スライディングする前もよぎっています。すごく怖さとずっと付き合いながらという感じです」

――付き合いながらプレーしていく。
「そうですね。やるしかないと思います。ある程度、そういう激しいプレーがあって、それが大丈夫とわからない限りは。ずっとあると思います」

――そのうちに消えてくれたら。
「どのタイミングで消えるのかわからないですけど。でもまだまだだと思います」

――打撃をしていても、怪我の前後で感覚は違っている。
「うーん……。打っている感じはそんなに膝にくるとかはないので。そこはもう自分の技術の問題かなと思いますし、膝の影響はそんなにないと思います」

――怖さを感じるのは走塁。
「走塁ですね、はい」

――打つことに関しては、ある程度はできている。
「そうですね。そんなに、膝のことは大丈夫です」

――紅白戦で結果が……。
「出ていないですよ、出ていないです。出ていないです」

――満足はしていない。
「そうですね。変化球を見ること自体、結構久々でしたし。投手の球が速いなと常に思います。そういう距離感は自分で合わせていかないとなって思います」

――21日の紅白戦では笠谷俊介投手の球を左前に運んでいた。引き付けることもできているのでは?
「あれはもう執念です。同級生ならではの。あいつだけには、っていう」

――内容はまだまだ。
「あいつと甲斐野だけですね。執念を見せています」

――23日はアルフレド・デスパイネ外野手、ジュリスベル・グラシアル内野手とも再会する。
「会えればいいかなと思います」

――リバン・モイネロ投手の球も見たい。
「あぁ、立ちたいですね。そういう一流の投手は立ちたいですね。楽しみたいなと思います」

――体はもちろんだと思うが、目も速い球に慣れていく必要がある。
「速いですね。速いですし、自分が振った感覚とまだ全然違うのがあるので。難しいですね」

――ボールとの距離感に苦労している。
「振り出しと、実際にボールがきているところと。当たる位置が微妙に、かなという感じです」

――振り遅れているような感覚。
「そうですね、はい」

――25、26の両日には侍ジャパンとの試合も控えていて、ロッテの佐々木朗希投手やオリックスの山本由伸投手とも対戦する可能性がある。
「すごく嬉しいですし、プラスですし。そういう投手にこの時期に立てるのはありがたいです」

――見え方も変わっていけば。
「なんとかつかめればと思っています」

――23日は柳田悠岐外野手が出場しないだけに、主将のつもりでいく。
「いやいや、(主将は)ホーキンスです」

(竹村岳 / Gaku Takemura)