柳田の2連発に「シビれるね」、ガンケルは「最高。使える」 藤本監督のコメント全文

ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】

大関の開幕投手を発表「ピッチングコーチも満場一致で決めさせていただきました」

 ソフトバンクの宮崎春季キャンプは21日、第5クール初日を迎えた。紅白戦が行われ、開幕投手候補に挙がっていた石川柊太投手、東浜巨投手が初めて登板。全体練習終了後には藤本博史監督が大関友久投手に開幕投手を託すことを発表した。指揮官のコメント全文は以下の通り。

(テレビインタビュー)
――発表をお願いします。
「大関くんでいきます。次のカードも考えて、オリックス戦とロッテ戦と、大関はロッテに1番相性がいいというところもあるんで、143分の1ですけど、大関に託そうかな、ということでピッチングコーチも満場一致で決めさせていただきました。

――監督が決めたのは?
「石川、東浜、実績ある2人と大関の3人で絞っていたんですけどね。石川はオリックスのアタマに行ってもらうのがベストなんじゃないかなっていうのがあったんで、石川にも了承いただいて、大関にしました」

――本人に伝えたのは。
「今です。いやあ気合が入ってました。緊張してるのかなと思ったら『ありがとうございます。頑張ります』という強い言葉で『やります』っていうことを言ってくれたんでね。すごい頼もしいですね」

――3月31日、どんなピッチングを期待します?
「いやもう普段通りのピッチングで、これから開幕に合わせて調整していただいたらOKなんで、そんな力を入れることもないし、大関らしいピッチングしてくれたらいいんじゃないかなと思います」

(ペン記者囲み)
――決断というか最終的に決めたのは。
「本当はもう昨日の時点でね、今日、東浜も石川も投げるし、そこで言うのもどうかなと思うし、みんな開幕投手目指して頑張ってきてると思うんでね、その中で巨の場合はちょっと出だしが遅れたかなっていうところで、実績は一番、巨があるんですけど、当然ローテーションには入ってくるし、大事なポジションというところで投げてもらおうかなと思ってるし、特に開幕から1か月間というのは、週5試合というのが3週続くんですよね」

「そこでやっぱり石川、東浜っていうところは間違いなく投げてもらわないといけないピッチャーなんで、開幕行ったらいろいろズレたり、そういうところもあるんで、その辺だったら中7日とかで行く形だったら、大関が一番無難にこなせるのかな。まあ、ある程度、石川、東浜というところは無難なところで週1回投げてもらうというところで考えました」

――投手コーチの反応は。
「いやもうほぼ3人に絞られていたんでね。これがね、どっちか言うたらもう週6試合あるんだったら、おそらくまた変わってきてるかもわかんないけど、今、現時点の状態で、一番安定してるのは誰かってキャンプから大関だったんで、そこで大関っていう形に。斉藤和巳コーチ曰く、小結に昇格やったらしいです。僕はもう去年のうちに大関に昇格させていたんですけどね」

――去年ブレークした選手でもある。
「よく考えてこのキャンプ、ブルペンとか入ってるんで、この紅白戦でもいろいろ自分の試したい球を投げるとか、この間の紅白戦でも3回ピシャリときましたよね。ああいうところがやっぱり成長してるのかなとは思います」

――監督は和田投手と藤井投手を挙げていた。
「藤井の一押しっていうのはいろいろあるの。いろいろあるんですよ」

――ロッテ戦に強い。
「そうですね、一番防御率が良かったんじゃないかな。ロッテ戦の防御率がね。藤井の場合は中継ぎでの防御率なんで、先発じゃないですからね。藤井も状態はいいんですけど、彼の場合は、まずは1勝、先発で1勝というのを先にあげてもらいたいなというところで、開幕は控えさせてもらいました」

――大関投手はエース級になってもらいたい。
「これから左のエース級にならないとね。当然、和田が怪我しなかったら、和田が開幕候補だったかもわからないけど、ちょっと足の方を怪我してちょっと遅れてるっていうところで、将来的には、この今年、来年ステップして、左のエースという形になってもらわないといけない投手なので、本当に大関には期待しています」

――今日投げた板東投手は。
「板東も今日はカットを試したということで、当然、4点取られたからローテーションから外れるということもないし。しっかり予定の候補に入っているんで。球は徐々に強くなっていると思うんで、まだ開幕まで1か月あるし、これから対外試合でいいところを見せてくれたらいいんじゃないかなと思います」

――有原投手は。
「全然問題ないですね。球が強いですね、やっぱり。147、8出ていたかな」

――柳田選手は2打席連発。
「カッコ良かったね、今日ね。ちょっとシビれるね、やっぱりね。あれをシーズンでやってくれたら最高やけどね」

――今年は状態がいい、と。
「状態がいいってことでしょ、体の状態がね。バッティングの状態がいいってわけじゃなくて、体の状態は去年に比べたら、もう全然雲泥の差ということで。まだ試合も紅白戦で味方同士でやっているんですから、攻め方もそんな厳しいところに来ていないですからね。これが対外試合だったらどんどん攻めてくるんで、そこで技術の方の状態が良い悪いっていうのは言えるんじゃないかなと思います」

――リチャード選手にも一発。
「ああいうふうに練習ですごい目の色変えて、吉本コーチと終わってから最後の最後までロングティーやって、ああいう姿を見て結果が出たらやっぱり嬉しいですよね」

――ガンケル投手は。
「いいですよ、最高。ガンケルが一番目立ったもんね。球数少ないし、使えるなって。使えるって、もともと使えるから取っているんだろうけど、まあその辺、本当にローテーション、最初の1か月は5人で回れるから、その辺をどういうふうに回すか、ピッチングコーチがまた考えてくれるんじゃないかなと思います。当然、和田もそこに入ってきますからね」

――贅沢な悩みが。
「最初に3試合、3試あって、その後2試合、2試合、3試合ってなるでしょう。ピッチャーの回し方が難しいですよね。その辺はいろいろと良い方向で考えてやっていきたいと思います。あとは斉藤和巳コーチに大関の昇進を聞いておいてください」

(竹村岳 / Gaku Takemura)