「たたかないとね」 藤本監督が考える“オリックス対策”のローテーション 一問一答

ソフトバンク・藤本博史監督【写真:竹村岳】
ソフトバンク・藤本博史監督【写真:竹村岳】

14日から紅白戦がスタート…藤本監督「本当の実戦」

 ソフトバンクは13日、春季キャンプの第3クール3日目を迎えた。天候が雨だったため、室内練習場でサインプレーの確認などを行った。14日には紅白戦が行われる。練習後、藤本博史監督が取材に応じた。一問一答は以下の通り。

――軽めの練習だった。
「今日は抜き日で、選手も疲れてきている頃だと思うから」

――14日の紅白戦の先発は。
「聞いていない? 誰だったかな。白板に書いてあるわ」

――競争が本格化する。
「本当の実戦だから。明日からアピールしてもらって。シート打撃はある程度、内容とか、ファーストストライクから積極的に打ってくれと言っていたので。そこの内容はあまり考えていないので、明日からは投手と対戦するわけですから。当然投手も、6人の枠、あるいは開幕投手というところで。競争がある程度、開幕投手を狙っている投手もいると思うので。そこでアピールしてもらって」

――5イニング制か。
「一応5イニング、5イニング、5イニングかな。3試合は5イニングじゃないかな。その後に7イニングをして、キューバ戦にいくという感じやね」

――明日で開幕投手を3人に絞りたいと。
「俺の中では絞っているけど、投手コーチがなかなか。結局は次の週の金曜日が試合がないということなので。そういうところが一番ネックになっているので」

(白板を見てきた人が戻ってきて)
「誰やった? 大関と藤井です」

――2人も開幕投手を争っている。
「自分のピッチングをしてもらうだけであって、大関は大関でこのキャンプで一番いい球を投げている報告がきているし。藤井は去年の中継ぎから先発に回るということで。気持ちも入っていると思うしね。逆に2人に抑えられたら野手は何してんだとなるし、どっちも応援せなあかんからね。どっちの応援団にもならなあかん」

――藤井の取り組みについては。
「球が強いですよ。藤井と大関は、石川も強いけど、案外いけるんじゃないかなと期待はしていますけどね」

――和田と藤井を開幕投手に推していることは変わらずか。
「俺の中では変わっていない。投手コーチは違う考えが。一応2人、いるので。それをとりあえず、次のクールで絞ろうかという話ですね」

――昨季は火曜日と金曜日からローテーションを決めていたが。
「前半戦がオリックスと当たるケースが多いので。そこもまた考えないと。オリックスに相性の良い投手というのがね。そう考えたら投げていない投手が一番良いですもんね。投げている投手はみんな防御率が悪いもん。新しい戦力がオリックスにいいのかなと思いますし、ロッテにはほぼ相性がいい。そういうところも前半戦、オリックスをたたかないとね。去年はオリックスにたたかれたからね。そういう意味ではオリックスをやっつける意味では色々考えてやっていきたい思います」

「パ・リーグは接戦だと思うしね。投手力がどのチームもいいので。打つ方は水物ですからね。接戦に持ち込んで、7、8、9回が自信を持って、いいと言える投手陣だと思うので。そこに持っていくためには先発陣に頑張ってもらわないといけないし。そういう意味ではオリックスともいい勝負ができるんじゃないかなと思います」

――7回の男のイメージは。
「7回は複数います。又吉君もブルペンでは良くなかったけど、シートで投げたら違う球がきていたし。実戦向きかな、色々考えてくれていると思うし。松本は松本で、去年の実績もあるし。1イニングなら素晴らしい球を投げるので。その辺をうまく、疲れさせないようにうまく回していけたら」

――野手では、正木智也外野手の現状は。
「ちょっと尻すぼみやね。まだ、真ん中も来ていないけど。“真ん中すぼみ”やね。疲れてきているのかな。でもバッティング自体は悪くないですよ」

――外野と一塁を守らせている。
「いつも言うように、複数ポジションの練習をしてもらっているので。オープン戦から試しながら、やっていこうと思っていますけど。紅白戦からもうアストゥディーヨが一塁に入ったり、中村晃がライトに入ったり。当然考えていますよ」

――シートノックで外野も内野もやらせているのは正木だけ。
「今のところ、メインは、重点的にここまでやっただけであって。紅白戦からは、今日もサインプレーとかしたけど。リチャードがサードに入ったりとかしているので。それは紅白戦からいろんなポジションに就くと思います」

――近藤もいろんな打順を試す前にWBCにいく。
「打順を試すというより、2番を打っても3番を打っても近藤の打撃が変わるわけじゃないから。ただ4番に誰が入るかで、2番に入るのか3番に入るのかという話ですよね。例えばホーキンスが大化けしてペーニャみたいなバッターになってくれたら4番に入れられるし。そうなったら柳田を3番に入れられますよね。2番、番というのはそういうところからの発想ですね」

――柳田を4番にするか、3番にするか。
「そうですね」

――柳町達外野手の状態は。
「状態いいですよ。もうここも競争しているので、本人も一生懸命にやってくれているので。シートでも結果を出してくれているので。ここから結果を出してくれれば十分のチャンスあると思いますよ」

「川瀬もいいしね、ちょこちょこね」

(竹村岳 / Gaku Takemura)