「打ちさえすれば」藤本監督が三塁レギュラーの“条件”を課した選手は 一問一答

ソフトバンク・藤本博史監督【写真:竹村岳】
ソフトバンク・藤本博史監督【写真:竹村岳】

第3クールがスタート…シート打撃に東浜らが登板

 ソフトバンクは11日、第3クールの1日目を迎えた。シート打撃を行い、東浜巨投手や、ドラフト2位の大津亮介投手、同5位の松本晴投手らが登板した。練習後に藤本博史監督が取材に応じた。一問一答は以下の通り。

――大津の印象は。
「面白いね、何かね。真っ直ぐが145キロくらいで、130キロくらいの変化球が3、4種類あるからね。どっちに動くかわからないからね。どっちかというと打たせて取る投手ですね」

――変化球も7種類の全てを試した
「中ロングも中継ぎも、先発もいけるんじゃないかなと。今日のピッチングだけなら合格点ですね」

――後ろから見ていて、いいと思った球は。
「何を投げているかわからない。シンカーなのか、フォークなのか、微妙に変化が違うから。打者は打ちにくいかもわからないね。それで145キロの真っ直ぐがきたら刺されているからね。なかなか面白いかなと思います」

――監督の中での起用のイメージは。
「まだわからないですね。いきなりね、いっぱいいい投手がいるんですから。そこに割り込んできたら大したものですね。いつローテーションに入ってくるかもわからないし、ひょっとしたら開幕から入っているかもわからない。これからの実戦の結果次第ですね」

――何を投げているかわからないというのは、いい意味での。
「130キロから134キロくらいが3、4種類あるっていうことだから。チェンジアップ、シンカー、カット、あともう一つ、ワンシームか。それが大体同じくらいの球威で、微妙に曲がりが違うというところで。打者は嫌じゃないかな」

――体は細いが、真っ直ぐの強さは。
「もうちょっと出る、150キロ近くまで出るんじゃないかなと思いますけどね。今までシートで投げて、一番速かったのは泉だからね。151、52キロでね。まだ150キロ出たのは他にいないんじゃないの?」

――杉山一樹投手が計測していました。
「杉山か」

――杉山が1回りで終わったのは(他の投手は2回り)。
「知らない。何かあったんちゃう?」

――東浜の状態は。
「巨もまだ万全じゃないね。ブルペンでは1球1球丁寧に投げているけどね。先発候補の1人だしね。とりあえず、このクールが終わったら発表すると言っていたけど、延期になりました。正式に延期になりました。第4クールが終わってから報告します」

――第4クールの最終日ですか。
「明日もシート打撃でしょ。休み前の14日が5イニングで紅白戦。休んで、そこからまた紅白戦が2つくらい入っているので、その2つを見て決めたいと思います」

――各投手が1度は実戦登板してから決める。
「そうですね」

――松本晴の状態、仕上がりは。
「もうちょっとかなという感じだね」

――津森宥紀投手は。
「津森も真っ直ぐ強かったです。津森はもともとわかっているので。そんなに心配もしていないし。あとはスライダーが曲がるか曲がらないか。曲がり出したら、十分使えるので。大体、曲がらないスライダーをやられているので」

――笠谷俊介投手は。
「笠谷も良かったよ。コントロール良かったと思う。ゾーンの中で勝負できていたと思うし。まだまだ真っ直ぐも速くなると思うしね」

――リチャード内野手に当たりが出ない。
「どうしたらいいですかね。みんな積極的に、今日のテーマはファーストストライクを積極的に振っていくこと。(リチャードは)振っているけど、それで捉えきれない。1ストライク取られたらボール球に手を出してね。だんだん、勝手に自分を追い込んでいる。もう少し気持ちを切り替えてやってほしい」

「まだ2回目ですからね、シート打撃。これが続いたら、入れ替えの対象になってくるでしょうけど。まだまだ、練習では一生懸命、取り組み方も変わってきているので。もう少し見たいと思います」

――野手で振れている印象のある選手は。
「みんな振れていますよ。今日も積極的にバットを振っていたしね。ヒットを打ったから振れているとか、打てないから振れていないとかじゃないので。結局、フリー打撃を見て、シート打撃を見て。シートはタイミングなので。タイミングが合うからヒットになるわけであって。シート打撃よりはフリー打撃を見ている方が振れているかどうかはわかります」

「柳田なんか、今日全然やったやん。フリー打撃、ケージから出なかった。でもシートになったらタイミングを合わせてポンと捉えるからヒットになる。だからあまり、シートの内容、このクールの内容は重視していないです」

――アストゥディーヨ内野手はいやらしい打ち方。
「パンチ力があるような感じはしますけどね。どんな形でも振る、ミートできる打者ですね。だから打ち損ないも多いんじゃない? 三振しないけど」

「だって2割6分くらいで三振少ないなら、打ち損ないが多いということですよね。でも三振をしないのは強みですよ。転がしたり、フライで1点を取れるんですから」

――ここまでは三塁をメインに練習しているが、三塁以外は。
「一応、4つグラブを持ってきている。でもやるとしたらサードとファーストだけだと思いますよ。そんな、そんな上手くないと思います。動かないもんね。グラブさばきは柔らかいけど。足の動きが、ちょっとね。おそらく、ファーストにいくと思います」

「栗原は将来性を考えたらね、サード一本でいった方がいいと思うし。栗原が打ちさえすればサード一本でいった方がいいと思うし。これから先を考えたらね。ファーストには(中村)晃も正木もいるけど。外野も2つのポジションで競争できるし、色々幅広く考えられますよ。悩みながら」

――B組から、状態がいいと報告のある選手は。
「野村大樹が頑張っている、上林は問題ないと。野手では2人報告が来て。投手なら武田が打撃投手で投げて、紅白戦に合わせているということですね。田上とか、高橋純平とか。よかったら報告してくださいと言っています」

「風間くんなんかはこないだね、いいって聞いているので。これも試してみようと思っていますけど。2軍から推薦がなかったら勝手に呼べないので。勝手に呼んで力を入れて、壊れたら困りますからね。そこは慎重にやっていきたいと思います」

――野村勇内野手の打撃面の成長は。
「今日よかったね、最後にインハイの球をね(左翼フェンス直撃の二塁打)。城島とやっているけど、城島も喜んでいました。変わってきているね。ライトフライも、折れているバットで打っているからね。普通ならライトを越えているんじゃない? 折れているバットには気をつけないとね」

(竹村岳 / Gaku Takemura)