「まだ気まずい」という新加入の近藤健介が信頼を寄せる鷹の選手は? 一問一答

春季キャンプに参加したソフトバンク・近藤健介【写真:竹村岳】
春季キャンプに参加したソフトバンク・近藤健介【写真:竹村岳】

「何もかも新鮮、これからも怪我なく」

 ソフトバンクは1日、宮崎市内の生目の杜運動公園で春季キャンプをスタートさせた。日本ハムから海外FA権を行使し移籍した近藤健介外野手は、ホークスのユニホームで初めてのキャンプを迎え、練習後に取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。

(テレビインタビュー)
――初日を終えて。
「こんな緊張した初日を迎えたのは久しぶりだったので。怪我なく一日を終えられて、いろんな選手とコミュニケーションも取れましたし。これからどんどん慣れていきたいなと思います」

――練習内容を振り返って。
「みんな話しかけてくれましたし、楽しく一日できましたけど。一人一人のサバイバルというか、レギュラーになりたいという気持ちは強いですし、そういうところで乗せられて初日を終えられたかなと思います」

――1キロ走では苦しそうな表情も。
「なかなかこういうメニューもなかったので、これから長く野球をやる中での大切なことだと思いますし。しっかりと走れる体というのは選手として大事だと思うので。できる限り、精力的にやりたいと思っています」

――新鮮に感じたことは。
「何もかも新鮮というか。本当に新しい発見もありますし、練習量もこなせていると思うので。怪我なくこれからもやっていきたいです」

――長谷川打撃コーチと言葉を交わしていたが、どんなことを。
「練習の意図というか、そういうことを説明してくださいました。なかなか、初めての練習ばかりなので。意図をわかって練習した方が身にもなると思いますし。そういうところでアドバイスをいただきました」

――メイングラウンドでは最後まで残ってロングティーをしていた。どんな意識で。
「毎年というか、最初はロングティーでしっかり振る。振る体力も、シーズン中にどうしても練習したい時に体力がなくて振れないよりは、しっかりと今はしっかりと体を作って。ちょっとオーバーワークでも、修正したり、数多く打ちたい時もあると思うので。そういう時のために今しっかり、振れる体力をつけるためです」

「あとはロングティーなので、最後まで打球も見られますし、そういう意味できれいないい打球というのは自分の中でもイメージして。より近づけるようにというのは毎年始まりはやっているので。そこそこだったかなと思います」

――柳田をはじめ、チームメートとはどんな話を。
「練習の流れとか、そういうのを聞いたり。あとはギータさんも、体が大きくなった印象があったので。どういうトレーニングをしているとか話したりしました」

――スタッフの顔も覚えたいと言っていたが、100%で言えば今は何%ほどか。
「20%くらい(笑)。知っている選手しかまだ顔と名前は一致していないので。スタッフさんだったり。筑後やB組にもわからない人がいて、時間をかけて覚えたいと思います」

――今後に向けて。
「2年連続で(優勝を)逃している悔しさは昨日の全体ミーティングだったり、練習の姿勢を見ても感じる部分があるので。僕も気持ちで押されないように。気遅れしないようにというのは心がけていることなので。しっかりとみんなの輪に入って、リーグ優勝、日本一だけを目指してやっていきたいと思います」

(ペン囲み)
――背番号3を初披露した。
「入団会見でも言ったように伝統のある番号だと認識していますし。そこに少しでも、近藤の番号だと思ってもらえるような成績を残していかないといけないと思いますし。立ち居振る舞いもそうですし、チームとしても中堅くらいの年齢なので。そういうところもしっかりとやっていかないといけない。そういう番号だと、改めてユニホームに袖を通して思いました」

――ホテルでユニホーム姿なんかも確認しましたか。
「球場で(新しい)ユニホームを開けたので。球場で見て、違和感しかなかったですけど。3番もそうですし、ソフトバンクのユニホームを着るという。まだ慣れないかなと思います」

――ホークスの3番といえば松中信彦さんのイメージ。
「そうですね。大打者だと思いますし、タイプは違えどチームを背負えるような。まだ1年目なので、まずはしっかりと自分の成績を出すことだと思いますけど。しっかり積み重ねて、やっていきたいと思います」

――藤本監督は、近藤が一番目立っていたと。
「当然というか、FAで来ましたし。移籍1年目なので。注目してもらうのは当然だと思うので。これからもずっと名前を挙げてもらえるように、この1か月しっかりアピールしていきたいと思います」

――名前と顔を覚えるのは苦手なタイプ。
「苦手ですね……。でもずっと一緒にいるチームメートですし、スタッフですし。時間はかかると思いますけど。本当に人数の多さにびっくりしていますし。しっかり覚えたいと思います」

――日本ハム時代に比べるとスタッフも多い。
「選手が多い分、それは筑後に行った時もびっくりしました」

――日本ハムと練習を比較すると違いもあるのか。
「ファイターズの場合は自主練でやるようなことを、今日けっこうチームでやっていたのかなというイメージはあります。自分がやらないような、スローボールを打つというのもやりましたし。そういうところで違いはあるのかなと。そんな印象です」

――打撃回りは柳田、中村晃らと回っていたが打撃を見る余裕は。
「なかったですね。自分のことで精一杯でした。少し余裕が出たら、聞いてみたいことも山ほどありますし。それこそ実戦になって長谷川コーチにもアドバイスをもらいたいと思っていますし。今はペースをつかんだり、自分のことをしっかりして。試合に向けてというところではあります」

――藤本監督は「お手本にすべき選手」だと。日本ハム時代も若手から打撃を聞かれたりなど。
「左打者にはなりますけど、聞かれていました。もう10何年いて、かしこまって『教えてください』とかじゃなくて。普通に会話の中でありました」

――経験を還元する大切さも。
「もちろんです。チームとしていい方向に向くのが一番だと思うので。悩んでいる選手とか。僕もそうですけど、聞いてみたいことは聞いて。自分のものにできたらブラスになると思うので。そういうところで、聞かれたら答えられる範囲で答えたいと思います」

――柳田と練習するのは、知らない顔が多い中で頼もしかったか。
「そうですね。ジャパンで一緒にやらせてもらいましたし、甲斐さんも周東もそうですし、クリ(栗原)もそうですけど。心強いですね、知っているメンバーがいるので。気まずいですけどね、まだ(笑)」

――3月に開催されるWBCに選出されているが、調整の変化は。
「それはあまりないです。自主トレから2月1日にしっかり動ける体というのは常に思っているところ。そこは特に、今すぐ試合があれば出られると思いますし。そこは特に。毎年、それで仕上げるようにしているので」

(竹村岳 / Gaku Takemura)