体重増えて「足速くなった」? 増田珠が「逃げ道ない」熱男自主トレで感じた“手応え”

自主トレで汗を流すソフトバンク・増田珠【写真:福谷佑介】
自主トレで汗を流すソフトバンク・増田珠【写真:福谷佑介】

6年目・増田が感じた体力の重要性 1軍戦を経験し「ホッとした時に一気に疲れがきた」

 1軍の緊張感を経験した。だから必要と感じたのが、肉体改造だ。ソフトバンクの増田珠内野手が16日、宮崎市内で巨人の松田宣浩内野手らと行っている自主トレを公開した。明らかに厚くなった胸板について「外野がメインになるなら、体の面でもパワーが必要になってくると感じたので。今は体重も増やしながら、筋量も上げながらということでやっています」と経緯を明かした。

 公称の体重は83キロだが、現在は自己最高という88キロ。「逃げ道がない。抜くに抜けない」という松田とのハードな自主トレを経ても、体重が減ることはなかった。2017年ドラフト3位で入団し、今季が6年目。競争を勝ち抜くためにも増量に踏み切った。「とにかく何かを食べておく。食べて動けばそれが筋肉に変わってくれるタイプかと思っているので。3食を食べて、その間に補食するようにしていました」と振り返る。「体重が重くなると足が遅くなる感じはなくて、むしろ年々速くなっている。増えた体重を自分で扱えるように意識してトレーニングしています」と手応えは十分だ。

 体力が必要だと感じさせられたのは、1軍の舞台だ。昨年8月、主力選手が新型コロナウイルスで大量に離脱したことで1軍に昇格。つかんだチャンスで爪痕を残そうと、必死にチームを助けたが「気がちょっとホッとした時に一気にどんと疲れがきたので。気を張っているのは感じました。そういう部分で体力がまだまだだった」。育成や調整などさまざまな意味合いを持つ2軍戦とは違い、勝敗が全てである1軍戦。そこに飛び込んだことで、心身ともに体力が必要だと痛感した。

 だから、松田との自主トレに初参加した。体力強化を目的として、走り込みにウエートトレーニングなど、濃密な時間を過ごしている。「1軍に残るというのが僕の中で目標なので。そこを目指して藤本監督の信頼を勝ち取っていけるように」とギラギラの目つきで2023年の誓いを立てていた。

(鷹フル編集部)