鷹・小久保2軍監督、新人に説いた“プロの心得” まず求めるべきは「とにかく強さ」

新人合同自主トレに訪れた小久保裕紀2軍監督【写真:竹村岳】
新人合同自主トレに訪れた小久保裕紀2軍監督【写真:竹村岳】

小久保2軍監督が訓示「強さというのは今しか求められない」

 ソフトバンクの小久保裕紀2軍監督がプロとしてのスタートを切ったルーキーたちにゲキを飛ばした。8日に福岡・筑後市のファーム施設「HAWKS ベースボールパーク筑後」で新人合同自主トレがスタート。視察に訪れた小久保2軍監督は早速、新型コロナウイルスの陽性判定を受けたドラフト1位イヒネ・イツア内野手を除く19選手を前に心構えを説いた。

 合同自主トレの冒頭、選手たちを前にした小久保2軍監督はこう言った。「野球は練習すれば上手くなる。でも、強さというのは今しか求められない。とにかく強さを求めてください」。野球の技術よりも、まずは肉体的、精神的な強さ。それを若いうちに身につけておくことがプロで生き抜く術だと語った。

 さらに、選手たちがグラウンドに出ていくと「名前を覚えてもらえるようにしなさい」とアドバイス。その心として「122人、3人もおったら名前を覚えてもらうのも1つの仕事でしょう、この世界は。今はゼッケンがあるけど、それがなかったら誰か分からない。会う人会う人に常に名乗るぐらいでちょうどいいという話をしました」と明かした。

 今季の新人は支配下6人、育成14人の計20人。4軍制の新設に伴い、チーム全体では120人を超える大所帯になる。それだけに、先輩や監督、コーチ、そしてファンにまで名前を覚えてもらうことも選手としての役割として課した。

 この日、ルーキーたちは早速、約3時間に渡って練習を行い、キャッチボールや体幹トレーニングなどで汗を流した。イヒネは欠席、育成の佐々木明都投手は両足首のコンディション不良、飛田悠成投手は右足小指のコンディション不良で別メニュー調整。ドラフト6位の吉田賢吾捕手もメディカルチェックで右肘の不安があったため、一部別メニューでの調整だった。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)