“鷹のスピードスター”周東を1番に置き、近藤との最強コンビに
日本ハムから海外FA権を行使し、ソフトバンクに加入した近藤健介外野手が14日、福岡市内のホテルで入団会見を行った。高い打率と出塁率を誇る球界屈指のアベレージヒッターがチームに加わることになり、3年ぶりのリーグ優勝に向けて打線に厚みをもたらすことになる。
果たして近藤に託される役割は、どこの打順になるのか。秋季キャンプ中に藤本博史監督は高い出塁率を誇ることから1番での起用プランも掲げていたが、近藤は「正直、藤本監督と食事させてもらった時も『1番は苦手です』と言ったんです」と言い「個人的には3番とか2番とか、その辺がいいかな」と話した。
この近藤の言葉も含め、現時点での来季のオーダーを予想してみたい。まず近藤だ。守備位置は今季最も守った左翼がメインになるだろう。そして打順は、近藤の言葉をもとに2番に置く。高い出塁率を誇るだけに、出来るだけ打順の多く回る上位打線、しかも主砲の柳田悠岐外野手の前に置きたいところだ。
やはりポイントはリードオフマン。今季は三森大貴内野手が最も多い79試合で起用されたものの、出塁率は.309と伸びなかった。そこで期待したいのが、スピードスターの周東佑京内野手。今季は打率.267、出塁率.324だったものの、藤本監督も“1番・周東”を理想に挙げている。もし出塁すれば、後続がバントする必要もない。巧みなバットコントロールを誇る近藤が2番に控えれば、1、2番の破壊力は増す。
3、4番はキャプテンの柳田、そして副キャプテンとなる栗原陵矢外野手の並びになるか。現状では柳田を指名打者として起用し、右翼に周東を回したい。シーズンを通して、柳田に万全のコンディションで出場を続けてもらうためにも、指名打者での出場が増えてもおかしくない。5番には左打者が多いこともあり、2年目となる正木智也外野手の台頭を期待。秋季キャンプでも打撃面の成長を感じさせていた。
6番以降には、今季中心選手として活躍した牧原大成内野手、今宮健太内野手と得点圏打率が3割を超えていた2人を置き、還す役目を託す。正捕手の甲斐拓也捕手を挟み、9番の三森大貴内野手には走者を置いた状態で上位打線に回す役目を託すのはどうだろうか。
この面々の他にも、中堅の中村晃外野手や若い柳町達外野手、右アキレス腱断裂から復帰が見込まれている上林誠知外野手、今季ルーキーながら10本塁打を放った野村勇内野手ら、レギュラー候補は多い。ここから新外国人の補強発表もあるだろう。果たしてどんなスターティングラインナップになるのか。今から楽しみだ。
来季の予想スタメン
1(右)周東佑京
2(左)近藤健介
3(指)柳田悠岐
4(三)栗原陵矢
5(一)正木智也
6(中)牧原大成
7(遊)今宮健太
8(捕)甲斐拓也
9(二)三森大貴
(鷹フル編集部)