ドラ2大津亮介が操る“十色の変化球” プロ入りへの転機となった会心だった2試合

ソフトバンク新入団選手発表会見での大津亮介【写真:福谷佑介】
ソフトバンク新入団選手発表会見での大津亮介【写真:福谷佑介】

ワンシームやスライダーなどはカウント、状況によって変化を変える

 5日に行われたソフトバンクの新入団選手発表会見。ドラフト2位で日本製鉄鹿島から入団した大津亮介投手はプロでの目標に、高らかに「新人王」と掲げた。福岡県出身で、幼少期からホークスファン。憧れたPayPayドームでのプレーに「小さな頃から足を運んでいたので、とても嬉しいですし、楽しみです」と思いを馳せた。

 端正なマスクも魅力の大津にとって、野球人生の転機となったのは、今年4月にあった第68回JABA静岡大会だという。大津はこの大会で、初戦のHonda鈴鹿戦、準決勝のHonda戦に先発し、17回2/3を投げてわずか3失点と好投。日本製鉄鹿島は優勝し、大津は大会MVPに輝いた。

「大きく成長できた2試合だった。そこから1年のいいスタートが切れて、自信になった。練習してきたワンシームがハマって、自分が思うように打ち取れた2試合だったんです」

 ストレートやスライダー、カットボール、ツーシーム、スプリット、チェンジアップ、そしてワンシームと多彩な変化球を操る大津。このワンシームも「カウント別で曲げ幅を変えています。少し動かすものと、変化が大きめなもの」と、カウントや状況によって変化を変えるという。スライダーやカットボールも同様で、同一球種でも変化が違うものも合わせれば、持ち球は10種類にもなる。さらに現在は伸びるカットボールと沈むカットボールも練習中だという。

 自らを「器用だと思います」と評する大津。新たな球種にチャレンジしたり、改良を加えていくことを好むようで「人に『なにそれ』って言われるのが好きなんです。人ができないことをやりたくなっちゃう。新球と呼ばれるようなものを作りたい」と笑う。体格は細身ながら「細い体から想像がつかないボールを投げたい」と、思いは熱い。

 DeNAの大貫晋一投手とは面識があり、オリックスの山岡泰輔投手と共に目標にする存在だ。「自分がプロで誰と似てるか、自分の勝手な判断ですけど、山岡投手みたいなピッチャーが自分は大好き。小さい体から想像もつかないボールを投げたり、曲げたり、そんなピッチャーになりたい」。1年目から先発としてローテを回れる投手になることを目指す。

 親戚には大分トリニータの増山朝陽選手がいるという大津。「武器はコントロールなので、打者を思うように打ち取れるように、狙ったボールを投げられるように、投球術を見せられたら」。“十色の変化球”を操る即戦力右腕。1年目からその働きに期待したい。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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