森笠繁4軍打撃コーチが就任会見「ワクワクしている」 来季コーチ陣容が固まる

就任会見に臨んだ森笠繁4軍打撃コーチ【写真:藤浦一都】
就任会見に臨んだ森笠繁4軍打撃コーチ【写真:藤浦一都】

三笠GMは打診の理由を「外からの目線で刺激を与えてくれる」と語る

 ソフトバンクは29日、PayPayドーム内で新たに就任が決まった森笠繁4軍打撃コーチの就任会見を行った。これで球界初の4軍制を導入するソフトバンクの来季コーチ陣容が固まった。

 森笠コーチは1998年のドラフト4位で関東学院大から広島に入団。2009年にDeNAにトレードで移籍し、2010年で現役を引退すると、翌2011年から今季までは広島のファームで打撃コーチを務めていた。

 初めてソフトバンクに加入することになった森笠コーチは「他球団に来て、プロ1年目の選手のようにワクワクしている。(ホークスは)打撃コーチの目で見ても投手力がすごいし、野手にも走れたり長打を打てたりと個性的な選手が多い」と語る。球界初の4軍打撃コーチということで「技術面だけでなく、体力面、精神面もアドバイスしていきたい。ただ単に叱るのではなく、寄り添っていく中で少しでも前向きな気持ちで取り組んでくれるように手助けしたい」と意気込んだ。

 三笠杉彦GMは森笠コーチについて「4軍制は初めてのことなので長いコーチ経験がある方、ホークスの2軍や3軍に多少なりとも知識のある方という方向で人選していた。ホークス出身のコーチが多い中で、他球団で長い経験がある森笠コーチには、外からの目線で刺激を与えてくれることを期待したい」と打診の理由を明かす。

 これで来季のコーチ陣容がすべて出揃い、リハビリ担当コーチ、投打のコーディネーターを含めて総勢34人となる。三笠GMは「キーとなるのは来年から取り入れるコーディネーター制。フロントと現場が一体となってコーディネーター中心に各選手の育成状況など、しっかりコミュニケーションを取って共有していくことが重要」と、新たな育成システムの構築に意欲を見せた。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)