4選手が新たに契約を更改 海野、大竹耕、椎野、増田の会見コメント全文

契約更改を行ったソフトバンク・海野隆司、大竹耕太郎、椎野新、増田珠【写真:代表撮影】
契約更改を行ったソフトバンク・海野隆司、大竹耕太郎、椎野新、増田珠【写真:代表撮影】

海野は150万円、増田は200万円アップで来季契約にサイン

 ソフトバンクは25日、本拠地PayPayドーム内の球団事務所で契約更改交渉を行い、海野隆司捕手、大竹耕太郎投手、椎野新投手、増田珠内野手の4選手と来季の契約を結んだ。

○海野隆司捕手(1150万円→1300万円)
――サインはしましたか。
「はい」

――増減は。
「150万円アップでサインしました」
 
――球団の評価は。
「甲斐さんがいる中でもいい準備をしてくれて、結果、優勝はできなかったですけど、しっかりやってくれたということで、そういうところを評価していただきました」

――自身でシーズンを振り返って。
「今年1年、1軍で試合に出たり、ベンチで試合を見たり、1年間を通して1軍に多くいられたのは自分の中で良かったと思います。今年の最終戦、10月1日の試合で優勝できなかった。そこに対してはすごく悔しさというか、そういうのを感じました」

――良かった点や学べたことは。
「終盤で出るということがほとんどで、その中で勝った試合もあれば、逆転負けした試合もありますし、怖さというのは少しは知ったのかなと。1球で試合が決まってしまう怖さ、そういうのが知れたというのが1番大きいです」

――10月1日を振り返って。
「あの試合を受けてというのは特にはないですけど、自分がああいう試合の場面で感情を出してしまった。キャッチャーである以上は、最後まで堂々としなければいけないというのは、試合が終わった後に思ったところでもあって。最後、山川さんがホームランを打って、普通はホームを見なければいけないんですけど、自分も感情を出してしまって、最後に踏むところを見られなかった。逆に拓也さんの場合はそういうところでも堂々としている。負けても勝っても常に最後まで隙を見せずに集中を切らさずに、ああいう試合の中でもやるべきことを最後までやらないといけないと試合が終わった後に感じました」
 
――悔いが残っている。
「悔いというか、これからちゃんとやらないといけないなと」

――捕手としてどうなっていきたい。
「まずは守れないと、1軍のところに残っていけない。前提として守備というところ。その中である程度、バッティングというところもしっかりやらないというのもあるので。両方ですかね」

――嶺井選手が加入した。
「競争というか、そういうのは激しくなると思います。その中でも、拓さんだったり、嶺井さんたちに勝っていかないと残れない世界なので。何とかそこに食らいついて自分も春からアピールしていきたいと思います」

――来季の目標は。
「まずは今年もずっと1軍にいさせてもらったので、まずはずっと1軍にいられるような選手であること。その中でスタメンが11試合ですかね、少なかったので、それ以上の試合数をスタメンで出るというのが目標です」

――オフの自主トレの予定は。
「1人で筑後の方でやります」

――甲斐選手から離れるのは。
「率直に、自分でいうのもなんですけど、ライバルというのもありますし。学びたい、一緒に自主トレしたいというのもあるんですけど、やっぱり拓也さんに勝っていかないといけないというのもあるので。一緒のことをやっていても、勝てないかなというのがある。拓さんのやっていること、一緒のようなことをやらないというところで決めたという感じです」

○大竹耕太郎(2100万円→2000万円)
――サインは。
「しました」

――増減は。
「100万円ダウンでした」

――球団の評価は。
「1軍では2試合しか投げていないので。その中で2軍でローテーションを守って、準備してくれたと」

――どんなシーズンだった。
「まずは和田さんの自主トレに初めて参加させてもらって、新しい発見だったり、投げ方について深められた。ただ、開幕ローテに入れなくて、なかなか思うようにいかなかったシーズンではあるんですけど。後半、最後2軍でも完封で終われましたし、内容のいいピッチングができたので。後半にできたピッチングを、来年はより強化していけたらと思っています」

――得られたものは。
「今年1年はストレートにこだわってやろうとやってきた。球速だったりに着手してやってきたんですけど、球速にこだわって試合に投げるとうまくいかないというのは感じたところ。速い球を投げる球の準備はするんですけど、試合に入ったら打者を抑えるのが仕事。野球をやっている以上は速い球を投げたいですけど、試合に入ったらそうではなくて、打者を抑えるためのピッチングが大事だなと」

――オフの過ごし方は変わってくる。
「特に変わらないですけど、オフだからこそパワーアップだったり、球速を出すためのトレーニングだったりをする。でも、試合になったら考えないように。和田さんにもずっと、なんでその体で150キロ出ないのと言われるので、150キロくらいを目標にしたいです」

――来季の目標は。
「来年は1年間1軍で先発でずっと投げて、規定投球回を投げる。2桁勝てるように。そこが目標です」

――1月の自主トレの予定は。
「今年と同じで、和田さんにお願いしました。場所は長崎で行う予定です」

――学びたいところ。
「全部ですね。野球に限らず、私生活も。感覚というか。意外とああ見えて(和田さんは)遊び心もあるし。僕はちょっと野球になると真面目すぎるので。そういうところも学べたらと思います」

○椎野新投手(1900万円→1900万円)
――サインは。
「しました」

――増減は。
「現状維持でした」

――球団からの評価は。
「今年に関してじゃないですけど、いい時は通用するボールを投げられているけど、疲れてきたときにガクッとパフォーマンスが落ちるというのを、来年修正できるようにという話をしました」

――シーズンを振り返ってみて。
「今年は最後、コロナでいなくなったんですけど、そこにいくまでの最後の2、3試合まではいい感じをキープできていた。そこは良かったと思います」

――良かった点は。
「真っすぐでコンスタントに150キロを出せて、コントロールもそんな気にすることもなく、特に不利なカウントとかでカーブをうまく使えたので、そこは良かったかなと」

――逆に課題は。
「やっぱり体力。体力というか、投げる体力ですね。シーズンで登板過多になるとガクッと落ちてしまうので。それをなくしたいので、それが課題ですね」

――オフもそこを意識して過ごす。
「投げ込みを多く、キャンプまでもけっこう投げ込もうかなと思っています」

――来季の目標は。
「今年はコーチからも先発、長いイニングも含めて考えてやろうといわれているので。明確な数字というよりは、開幕1軍に入って、中継ぎかわからないですけど、長いイニングを投げられるようにしたいです」

――今季はファームでの先発は。
「なかったです」

――先発の思いは持っていた。
「思いというか、会話の中でそういう感じになっています。僕も2年目の最初の方まで先発していたので。今まで先発してきた人からすると劣るものは多いので。先発とははっきり言えないですけど」

――1月の自主トレの予定は。
「筑後にいきます」

○増田珠内野手(660万円→860万円)
――サインは。
「はい、させていただきました」

――増減は。
「アップで。200(万円)くらいです」

――球団からの評価は。
「8月末から9月にかけて、コロナで大量に先輩方が感染して離脱してしまったときの穴埋めじゃないですけど、そういう役割になってくれたのは評価していただきました」

――8月、9月と1軍で得たものは。
「2軍でずっとやっていると、1軍の投手ってどんなんだろうと、これで打てるのかなという不安の方が大きくなる。いざ1軍の舞台でたくさんのいい投手と対戦させていただいて、少しずつですけど、通用するじゃないですけど、ついていけるかなと感じた部分はあった。そういうところは自信にして、来シーズンに生かしていきたいです」

――技術面で成長した部分は。
「昨年の秋のキャンプから関川さんと打撃フォームにもう一度、着手して、見つめ直して、この形でいこうと固まったので。今年はあまりブレずに貫くことができたのがよかったのかなと思います」

――松田選手が退団。
「9月ですかね、松田さんと2軍で1か月間、プレーさせていただいた。本当に背中が大きいというか、一緒にやることでまだまだだと実感させられたというか。こういう選手になっていきたいとすごく実感した1か月だった。年齢もそうですし、声の大きさとかチームを盛り上げるベンチワークだったりは、まだまだ及ばないですけど、少しでも近づいていけるように、来シーズン努力していきたいです」

――熱男魂を受け継ぎたい。
「本当に大きくなったというか、受け継いでいかないといけないと感じていますし、そういう存在はチームに必要だと思う。松田さんからもキツいときでも頑張って声を出すのが大事だと言われたので。どんなに打てなくても。下を向いてしまうこともあるんですけど、そういうのもなくしていって、常に前を向いて、ベンチを盛り上げる、チームの雰囲気を良くするのも頑張っていきたいです」

――増男ポーズは継続するのか。
「いずれオリジナルにしていきたい気持ちがある。何かいいポーズ、浸透しやすい、ファンのみなさんが一緒に言えるような何かポーズ、掛け声を今探しているところです。いずれは自分のオリジナルをやっていけたら」

――おいおい考えていく。
「オフシーズンあるので、考えながらですけど。そっちに意識が飛んでいきすぎると技術練習が疎かになってしまうので。そうならないように。松田さんの自主トレにもいかせてもらうので、アドバイスをもらえたら」

――今掴みかけているものとは。
「秋季キャンプでは左足の強さというか、踏み込み足の重要さに重点を置いて練習していました」

――来季の目標は。
「数字というより、まずは開幕1軍を僕の場合は目指してやっていきたい。チームに求められるような、チームバッティングやバント、そういうのができる選手になっていきながら、そこが生き残る道だと感じているので、まずは細かいところができるようにやっていきたいと思っています。そこを藤本監督にも秋季キャンプで評価してもらっているので。そこを徹底的にやっていきながら、バッティングも頑張って。あと守備が大事だと痛感したので、もっともっと守備も頑張っていきたいと思っています」

――自主トレは松田選手と。
「松田さんのところで。宮崎で。熱男魂を叩き込んでもらおうかなと思っています」

――直接お願いした。
「たまにメールさせていただいて、たまにメールを送っていただいているので。そういう感じで」

――松田選手から学びたいことは。
「バッティングのことはもちろんですけど、精神的な部分、メンタルが本当に強い方だと思うので。打席の中で意識していることや考えていることをしっかりと聞いて、他にも素晴らしい選手の方々も参加されると聞いているので、そういう選手の方々にも話を聞きながら、1週間とあまり長くないんですけど、しっかり1日1日を大切にして、ものにしていきたいと思っています」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)