鷹・小久保2軍監督の嘆き「呆れて何も言わなかった」 わずか5安打、若鷹の変わらぬ課題

ソフトバンク・小久保裕紀2軍監督【写真:福谷佑介】
ソフトバンク・小久保裕紀2軍監督【写真:福谷佑介】

150キロ超を投げる投手に苦戦「もう全くずっと一緒なんで」

 ソフトバンクの2軍は30日、宮崎県内で開催中の秋季教育リーグ「宮崎フェニックス・リーグ」でヤクルトと対戦し、1-3で敗れた。来季先発に転向する森唯斗投手が2本塁打を浴び、5回を投げて5安打3失点。打線はヤクルトの竹山、柴田の前に5安打1得点に終わり、小久保裕紀2軍監督からも厳しい言葉が並んだ。

 フェニックス・リーグで2度目の先発となった森は3回まで無失点投球。4回に先頭打者に内野安打を許すと、武岡に2ランを浴びて先制を許した。1点差に迫った5回には先頭の松本直にソロ本塁打を浴びた。自身最長となる5回91球を投げて5安打3失点という内容だった。

 打線は最速150キロを超える速球派の竹山、柴田の前に打線が繋がらず。6回に谷川原健太捕手の適時二塁打で1点を返したものの、この日奪った得点はこれだけ。フェニックス・リーグを通じて、150キロを超える投手相手になかなか打てない現状に、小久保2軍監督も「もう全くずっと一緒なんで。カウント球の真っ直ぐを弾き返すとか、どっちかというとヤクルトのバッターの方が全然できているなと思うし、ツーストライクアプローチも全然ヤクルトの方ができてると思う」と語った。

 この日は9つの三振を喫し、そのうち7個が見逃しで奪われたもの。「もう2.5流とか3流ぐらいのピッチャーが来たら、ちょこちょこって打つんですけど、ちょっと真っ直ぐが速いピッチャーが2人続きましたよね。ストライクゾーンが広かったと言ってもそれはお互い様ですからね。ヤクルトのバッターもそうなんで、その辺は全然変わってこんなって。正直、今日はもう呆れて何も言わなかったですけど」と、湿ったままだった打線に苦言を呈していた。

(取材・米多祐樹 / Yuki Yoneda)