鷹・藤井皓哉、先発挑戦に前向き「やらせてもらいたい」 藤本監督からの転向構想打診受け

ソフトバンク・藤井皓哉【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・藤井皓哉【写真:藤浦一都】

藤本監督は今季セットアッパーとして活躍した藤井の先発転向構想を明らかにしていた

 ソフトバンクの藤井皓哉投手が先発転向構想に前向きな姿勢を見せた。28日の秋季練習で藤本博史監督が藤井の先発プランを明らかにし、練習中に打診を受けた藤井は「やれるのであればやらせてもらいたいです」と語った。

 入団1年目から55試合に登板して5勝1敗22ホールド3セーブの成績を挙げ、藤本博史監督に「投手のMVP」と称された藤井。藤本監督は報道陣に「もともと独立リーグで先発やっているし、あのフォークがあって体力もある。これから本人とも相談していきたい」と構想を語ると、その後、練習中に藤井のもとに足を運び、考えを伝えたようだ。

 練習を終えた藤井は「先ほど、練習中に監督から『プランとして先発を考えているけど、お前の気持ちはどうだ?』と話がありました」と打診を受けたことを明かし「『自分としてはやれるのであればやらせてもらいたいです』と言いました」と回答したという。

 具体的な先発転向については「言われたばかりなので、これから先発投手の方にいろいろな話を聞いて取り入れていきたいです」という。高知時代は先発として投げており「投げる体力や制球力、変化球など課題はたくさんあります。球種を増やすのではなく、今持っているカーブやスライダーの割合を変えていくことで緩急もつけていきたいと思いますし、これから話を聞いていいものがあれば新しい球種にチャレンジすることもあると思います」と思い描く。

 今季は55試合に中継ぎで登板し「自分の中でプラスになる。先発が長いイニングを投げればリリーフの負担も減る。チャレンジする場合は長いイニングを投げられる先発投手になりたい」と“リリーフの気持ちがわかる先発”を目指すつもり。「早い段階で言っていただいたことを意気に感じて、オフと春季キャンプを過ごしていきたいと思います」と『ポスト千賀』に向けた挑戦に胸を躍らせていた。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)